StarWalker’s diary

映画スター・ウォーズに関する独自の考察、謎解き、分析、最新作のストーリー予想、最新情報を発信するブログ

『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の謎解き~フォース・ビジョンに隠されたレイとカイロ・レンの過去の謎~

 今年12月に公開される『スター・ウォーズ』映画最新作『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』。さらに11月11日、12日には『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』が再上映されます。

 前作『フォースの覚醒』に残された謎を解く「スター・ウォーズの謎解き」シリーズ。前回、第4回、第5回ではレイの両親の謎についての考察を書きましたが、今回も、引き続きレイとその正体の謎に迫りたいと思います。

 今回は、レイの見たフォース・ビジョンとある重要なシーンの解釈から、カイロ・レンとレイの繋がりの謎を探ろうと思います。

 ≪以下、『フォースの覚醒』に関するネタバレを含みます≫ 

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レイの見たフォース・ビジョンの謎

 レイの過去に関する謎を読み解く手掛かりが、レイがマズ・カナタの城で見たフォース・ビジョンだ。レイのフォース・ビジョンの主な場面を①から⑤に並べてみる。

 

クラウド・シティの廊下、ルークの叫び声、オビワンがレイを呼ぶ声

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 ②R2に手(義手)をのせる黒衣をまとったルーク

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③カイロ・レンとレン騎士団

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④幼いレイと去ってゆく宇宙船

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⑤スターキラー基地と木々の間から現れるカイロ・レン

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 ①から④は過去であり、⑤は未来だ。⑤では、この後に起こる惑星タコダナとスターキラー基地でのカイロ・レンとの対決の予知である。現にフォース・ビジョンでカイロ・レンが木々の間から現れるシーンは、タコダナでのそれと同じで、背景はスターキラー基地の雪の積もった森の中である。

 ここまでは良いのだが、実はこのフォース・ビジョンのシーンは映画と小説で異なっている箇所があるのだ。そして、これがレイに関する謎を解くヒントになると私は考えている。 

 

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小説版との違いが明かすレイとカイロ・レンのつながり

 小説版での個々の記述はどうなっているか?少し長くなりますが、関連部分だけ引用してみる。①から⑤の番号は、上述した映画でのシーンの順番に従っています。

  

 クラウド・シティの廊下:

 はるかかなたに、戦う二つの人影がある。いつかどこかで、誰かがレイの名を呼ぶ。「誰?」わけがわからなくなっていたレイは、期待を込めて呼びかけたが、答えは返ってこない。通路の先に、一人の少年が現れた。

 ⑥場所不明:(小説のみ)

 壁だったものが地面に変わった。さっき目にしたばかりの硬いセラミックが、乾いた草に変わっていた。すぐそばに、一本のライトセーバーが突き刺さった。(中略)手が現れて、その剣を抜いた。

 カイロ・レンとレン騎士団

 昼が夜となり、空は暗転して豪雨となった。(中略)レイは立ち、座り、見あげた―そこには誰かがいた。ライトセーバーの力を最大限につかいこなす戦士だ。戦士は叫び声をあげて倒れた。そして、レイは戦場のまっただ中にいた。(中略)黒衣に身を包んだ七人の姿があった。(中略)遠くで聖堂が燃えている。

 ②R2に手(義手)をのせる黒衣をまとったルーク

 青と銀色の小さなR2ユニットがいた。(中略)また別の人影が見えた。ひざまづいて、そのドロイドに手を伸ばしている―義手だ。  

 ⑤スターキラー基地と木々の間から現れるカイロ・レンと赤い光刃

 周りは生気のない雪の森、森の生き物の聞きなれない声。わたしは今、正気を失いかけている。もう一度なんとか立ち上がる。(中略)前方の、そう遠くない場所で、戦いが始まったらしい。(中略)そのとき背後で、べつの声がした。あの声だ

 「ここにいなさい。迎えにくるから」

 (中略)レイはくるっと振り向き、目を見ひらいて、細い木々のあいだから闇を見つめ、必死になって見透かそうとした。

 「どこにいるの?」声に向かって走り出す

 「戻ってくるよ。いい子。約束する」

 「私はここよ!ここにいる!どこにいるの?」

 返事はなかった。レイはまた走り出したが、ふいに木々のあいだから現れた人影にぎょっとして立ち止まった。

  

 以上の通り、場面展開の流れはほとんど同じなのだが、少し違いがある。いや、どれも少しの違いに見えるが、見方によってだいぶ解釈が異なってくる重要な点だと思う。要約すると、映画と小説の違いは以下の通りだ。

  相違点1:幼いレイの描写(④)が小説にない

  相違点2:クラウドシティの廊下に現れた少年

  相違点3:レイを呼ぶ声(①と⑤)

  相違点4:②と③の順番が小説映画で逆

  相違点5:⑥のシーンが小説のみに登場

 では、それぞれの相違点が意味するものは何か?順番に読み解いていこう。 

相違点1・幼いレイは何故登場しないのか?

 相違点1:幼いレイの描写。一番大きな違いがこれだろう。

 実は、幼いレイがアンカーと思われる人物に腕を引かれているあのシーンは原作小説にはないのだ。そして去っていく宇宙船も出てこない。

 これは何故か?なぜなら、レイの見たフォース・ビジョンはルークのライトセーバーが辿ってきた(あるいは、これから辿る)歴史だからだ。

 これは結局、ルークのライトセーバーのたどる運命を示しているのである。レイはルークのライトセーバーを触れてフォース・ビジョンを見たのですから当然だ。レイは①から⑤まで過去から未来を時間の流れを超越して見たのだ。

 しかし、そう考えると、実は④はルークのライトセーバーとは関係ない出来事だ。だから、小説の方のフォース・ビジョンには登場しないのである。小説版のほうはこの点がはっきりしているのだ。

 おそらく、あくまで私の推測ですが、映画版ではレイの出生についてヒントがなさすぎることから、レイの過去の記録を示す重要な場面として追加されたものと思う。小説版ではト書きでいくらでも説明ができるが、映画では描写が限られるからだ。

 このシーンがなければ、劇中レイがジャクーで家族を待っていることは、レイの台詞の中にだけにしか登場せず、過去にレイが置き去りにされたことがわかりにくくなってしまうという配慮かもしれない。

 ※実は、このレイの置き去りに関しては、小説版では少し違った形で書かれていると思われるのだが、それは相違点5で述べる。

相違点2・通路の先の一人の少年

 次に相違点2。原作小説にある「小さな男の子」の姿を見たという記述、映画ではその姿を確認できませんが、ここで現れた一人の少年とは誰なのだろうか?ここでの一人の少年とは誰か?それは、すなわち、カイロ・レンに他ならない

 『フォースの覚醒』で編集を担当したメリアン・ブランドンは2016年7月に、カリフォルニア大学サンタバーバラ校(UC Santa Barbara)、Carsey-Wolf Centerで行われたイベントで、当初のレイのフォース・ビジョンのイメージには、クラウド・シティの場面で、スノークと彼に連れられる小さな男の子を登場させるつもりであったことを明かしている。しかし、結果的にスノークが登場する理由がないという理由で、この案は却下されている。

 注目したいのは、彼女は「スノークが登場する論理的説明がつかない」とは語っているが、小さな男の子については「説明がつかない」とは言及していないのである。すなわち、逆に言えばこの男の子については少なくとも登場してもおかしくない必然的な理由が存在しているはずだ。

 そう考えると、ヴェイダー、ルークと結びつく人物としてカイロ・レンしかいない。時系列的なことを考えても辻褄があう。

 では、なぜカイロ・レンが登場するのだろう?

 このフォース・ビジョンは、ルークのライトセーバーの歴史を見ている。したがって、所有者の変遷もまたその一部であるはずだ。

 ルークのライトセーバーは、おそらく『ジェダイの帰還』後、ルーク自身により回収されたのだろう。そして、ルークはそれをカイロ・レンに渡していたのではないか?

 なぜなら、スカイウォーカーの血筋であり、一番フォースが強い彼は、ルークのジェダイ復興の一番弟子だったことは疑いない。しかしカイロ・レンはルークを裏切る。この時、カイロ・レンは自身で赤い十字光刃のライトセーバーを作ったことは想像できる。そして、カイロ・レンが以前、この青い刃のルークのセイバーを所持していたと思われる記述が小説の中にある。

 小説では、スターキラー基地で、フィンと対峙したカイロ・レンは、フィンが持っていたルークのライトセーバーに対して「その武器は―俺のだ」と言うのだ。映画ではよくわかりませんが、小説ではこの時、カイロ・レンはフィンが持っているものを「なぜかそれをじっと見て、動きを止め」た。そして「じっと見つめてからようやく反応を見せ」て、先の台詞を言ったと細かな描写がされている。

 

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「そのライトセーバーは俺のだ」というカイロ・レン

 

 『フォースの覚醒』の映画を思い出してみると、カイロ・レンがルークのライトセーバーを見たのは劇中ではこれが初めてだ。それまでは、ライトセーバーはマズ・カナタの城にあり、フィンがずっと持っていたわけだが、カイロ・レンがフィンが持っているルークのライトセーバーを見て「俺のだ!」と言うということは、当然、彼は依然それを見たことがあり、かつ自身がそれを所有する権利を有していると考える合理的理由が彼にあるはずなのだ。

 私は、カイロ・レンはルークの弟子であったころ、この青い光刃のルークのライトセーバーを使っていたと考える。だからこそ、レイはフォース・ビジョンで幼い時のカイロ・レンすなわちベン・ソロである一人の男の子の姿を見たのではないだろうか。カイロ・レンとなる前のベン・ソロとルークのライトセーバーに繋がりがあったからである。

  ルークとカイロ・レンは決別するが、この時、ルークのライトセーバーは、ルークがカイロ・レンから取り上げ、あるいは奪い返す。そしてマズに預けた。あるいは、二人が戦った後、マズが拾って保管していたのかもしれない。 

 カイロ・レンは、おそらくこのルークのライトセーバーを探しており、手に入れたいと思っていたはずだ。なぜなら、これはルークの前にアナキン、すなわちヴェイダーが持っていたものであり、ダース・ヴェイダーを崇拝し、彼と同じほどに強くなりたいと願っているレンにとって、スカイウォーカーの血を引くものの証でもあるからだ。 

 

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相違点3・レイを呼ぶ声は誰?

 では、フォース・ビジョンの中で、レイが聞いた声の主は誰であろう?

 レイは2回この声を聞いている。最初のクラウド・シティの場面と、最後の森の中の場面である。最初のクラウド・シティの場面では、声の後に、小さな男の子を見る。この男の子がカイロ・レンであれば、すなわちここでレイが聞いた声の主もカイロ・レンだろう。

 そして、レイが森の中で聞いた声については、レイはこの時、聞いた声に対して「あの声だ」と反応している。すなわち、これはクラウド・シティを見たときに聞いた声(「いつかどこかで、誰かがレイの名を呼ぶ」)と同じ人物の声に他ならない。したがって、ここでも声の主はカイロ・レンだ。

 さらに、この人物は、レイに対して「ここにいなさい。迎えにくるから」と言っている。そしてさらにこの記述を読めば、レイはその声の方へ向かって走ると、木々の影から人影が飛び出して、立ち止まったとある。

 したがって、素直にこれを読めば、このことからも、この声の主はカイロ・レン以外にいない。レイが声の方に走っていくと、その先の木々の間から現れたのはカイロ・レンであり、クラウドシティでも声の次に現れたのは一人の少年であり、彼はカイロ・レンだからである。 

 では、カイロ・レンはなぜここで「ここにいなさい。迎えにくるから」と言っているのか?これについては、少し先で述べるとして、先に相違点4について考えよう。

相違点4・場面の登場順の違い

 相違点4は他と比べると、あまり重要ではないと思われるかもしれないが、フォース・ビジョンの一連のシーンの映画と小説の描写の違いをどう解釈するかを考える意味で重要なので説明する。

    映画では、クラウド・シティの描写の後にR2に手を差し伸べるルークが映る。そして、その後にレン騎士団とカイロ・レンが登場する。

    しかし、小説ではこの順番が逆だ。クラウド・シティに続くシーンは、映画にはない乾いた草の地面にライトセーバーが突き刺さるシーンで、その後にカイロ・レンとレン騎士団のシーンが来る。R2に手を差し伸べるルークは最後だ。

    この違いだが、私の考えの結論を言おう。小説版は、出来事が完全に時系列で描かれているのに対して、映画はあくまで演出上ドラマチックになるよう順番を入れ替えていると思われる。

  映画では、クラウド・シティでもっとも印象的で衝撃的なあのルークの叫び声にオーバーラップするように、R2に手を乗せるルークが映る。そして画面はルークの右手にクローズアップするのだ。お分かりだろう。これはルークの右手に起きた出来事を強く印象づける演出だ。映画でこの演出をしようとしたら、ルークの「嘘だ!」というあの叫び声とオーバーラップさせるために、R2に手を乗せるルークのシーンをクラウド・シティの直後に持ってこざるを得ないのだ。

    そしてその後にカイロ・レンに関するシーンが登場する。ここからフォース・ビジョンの後半、最後までは、カイロ・レンとレン騎士団と最後のスターキラー基地でのレイとレンの対峙までであり、これはカイロ・レンについてのみの話でまとまっている。

   すなわち、フォース・ビジョンの前半はルークの話、後半はカイロ・レンの話と時系列に関係なく視覚的に印象づける編集で順番を入れ替えている

   しかし、小説では、このような演出の必要性がないため、小説で描かれていることは、純粋に時系列で発生した出来事のつながりが記述されていると考えられるのである。

 私の考察におけるスタンスは、時系列に関しては小説を中心にして、映画でなぜそのような演出にしたかを考えることにしている。そして、その違いから謎に迫るのがこの記事の趣旨でありアプローチだ。 

相違点5・小説にのみ登場するシーンの意味は?

 さて、最後の大きな違いは相違点5だ。すなわち、小説版のみに登場する地面に刺さったライトセーバーのシーンである。これは小説版では、クラウド・シティの場面から続く場面として描かれているが、映画では描かれていないのだ。すなわち、映画で描かれていて、小説になかった相違点①の逆である。

 小説の記述から、この場面は、その前のクラウド・シティの場面と、そしてその後に続く、カイロ・レンとレン騎士団の場面と別であることは記述から明らかだ。

壁だったものが地面に変わった。さっき目にしたばかりの硬いセラミックが、乾いた草に変わっていた。

 すなわち、クラウド・シティのシーンからは、明らかな場面転換をしている。

 そして、このシーンの後には、

昼が夜となり、空は暗転して豪雨となった。

  とある。したがって、これはその後に登場する雨の中のレン騎士団の場面とも時間、場所がまた別で、1つの独立した出来事の描写であると思われるのだ。

 ここからわかるのは、この場面は、昼であり乾いた草の生えた雨のない場所で発生しており、時系列的には、クラウド・シティのルーク対ヴェイダー戦と、カイロ・レンの裏切りとの間に発生した出来事であることだ。小説のフォース・ビジョンの描写は時系列にそっているというのをこの考察の前提としていることは前に述べたとおりだ。

 では、その出来事は何だろうか?

 実は、このタイミングにぴたりとあてはまると思われる出来事が1つある。それは、ずばりレイが置き去りにされた時期だ。

    劇中の映像から考えると、置き去りにされた時のレイの年齢は5歳くらいだと思われる。レイは『フォースの覚醒』時点でいくつだったのか?公式見解によると、レイはヤヴィンの戦い(『新たなる希望』の最後で描かれたルークらの反乱軍が初代デス・スターを破壊した戦い)の15年後に誕生したことになっている。

 『フォースの覚醒』はヤヴィンの戦いより34年後という設定であるため、『フォースの覚醒』時点でのレイの年齢は19歳ということになる。

 したがって、レイがジャクーに連れてこられたのが5歳前後だとすると、すなわち『フォースの覚醒』から14年前の出来事ということになる。

 さて、この時点でのスター・ウォーズ銀河での銀河情勢はどうなっていたか?というと、まず、スター・ウォーズのクラウディア・グレイによる正史小説『ブラッドライン(Bloodline)』によれば、カイロ・レンがルークを裏切り、ジェダイを抹殺し、ルークが隠遁生活を始めるのもフォースの覚醒の6年前(ヤヴィンの戦いより28年後)だということがわかっている。 

 

(04ABY)  エンドアの戦い

(05ABY)  カイロ・レン 00歳

(15ABY)  カイロ・レン 10歳 レイ 00歳

(20ABY)  カイロ・レン 15歳 レイ 05歳 ★レイはジャクーに?

(28ABY)  カイロ・レン 23歳 レイ 14歳 ★レン騎士団結成

(34ABY)  カイロ・レン 29歳 レイ 19歳 ★『フォースの覚醒』時

  ※ABY = After Battle of Yavin (ヤヴィンの戦いを0年基準とする年数)

 

 すなわち、レイが置き去りにされた時期は、20ABYで、カイロ・レンが15歳、レイが5歳位の時と思われる。

 カイロ・レンの裏切りは、28ABYで、クラウド・シティはご存知の通り、『帝国の逆襲』内のエピソードで、3ABYであり、カイロ・レンが生まれる少し前で、レイに至ってはまだ生まれていない。

 したがって、この「昼であり乾いた草の生えた雨のない場所」での出来事は、レイが置き去りにされた時期にぴったりと当てはまるのだ。すなわち、さりげなく、さらっと簡潔に描写されたこの出来事は、実はレイがジャクーに置き去りにされたことに関わる大事件なのではないか? 

 ※相違点1で、映画にのみレイがジャクーに置き去りにされる様子が出てきたことに触れた。小説版では違う形で書かれていると思われると書いたのが、まさしくこのことである。小説版では忠実に、フォース・ビジョンではルークのライトセーバーに関する出来事だけが見えるという記述になっているのに対して、映画では視覚的なわかりやすさが重視された違いから、描写が異なっているが、どちらもレイが置き去りにされたことに対応する出来事を、それぞれきちんと記述しているのである。 だから、相違点①は小説にない代わりに、相違点⑤は映画に登場していない。

 

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レイ殺害未遂事件!?

犯人はベン・ソロ?

 では、小説版の出来事がレイの置き去りにされた時期と重なることを踏まえて、この相違点5に描かれたシーンの出来事を考えてみる。このシーンは短いが、そう考えるとかなり重要な意味を持っているように見えてくるのだ。

壁だったものが地面に変わった。さっき目にしたばかりの硬いセラミックが、乾いた草に変わっていた。すぐそばに、一本のライトセーバーが突き刺さった。突きに失敗したのか、それとも力を誇示するものなのかーレイにはわからない、判断がつかない。手が現れて、その剣を抜いた。

 どうだろうか?これが幼いレイの視点だったとしたら、ライトセーバーはレイを突こうとしたものだと考えられないだろうか?一つ突っ込んで考えてみよう。

 記述では、さらりとライトセーバーとして書かれていない、しかしこのライトセーバーはどのライトセーバーだろう?

 忘れないでいただきたいのは、これはまだルークの青い光刃のライトセーバーのフォース・ビジョンの中の場面であることだ。そして、カイロ・レンの裏切りの前にあたる。したがって、カイロ・レンの赤十字ライトセーバーはまだないはずだ。

 さて、であれば、やはり必然的に、地面に刺さったライトセーバーは、ルークの青い光刃のライトセーバーではないのか?

 だとすると、もしかすると、これはルークの青い光刃のライトセーバーの所有者である誰がレイをライトセーバーによって殺害しようとした場面なのではないか?そしてその殺害者はレイを刺し殺そうとしたが、躊躇したのか、それができなかった。だから、ライトセーバーはすぐそばの地面に突き刺さり、その誰かがセーバーを引き抜いたのではないか?

 では、この時期のこのライトセーバーの持ち主は誰だろう?そうだ・・・ベン・ソロではないのか?すなわち、このシーンは、ベン・ソロによるレイ殺害未遂事件の重要な場面を描いたものなのではないだろうか?

かくしてレイは母親に連れられ・・・

 疑わしきは罰せずが原則ではあるが、一応、動機もありそうなのはベン・ソロしかいない。「突きに失敗したのか」「それとも力を誇示するものなのか」。ベン・ソロはレイに対して自分こそが上の存在であり、次世代のジェダイを引き継ぐものだと考えていたのではないか。そうであれば、レイに対して激しいライバル心と嫉妬心を燃やしていたのだろうか?

 考えてみれば、ベン・ソロの方が年上であり、レイが生まれなければ(レイはルークの娘の前提で話をしてしまっているので恐縮だが)、ベン・ソロこそがヴェイダーの唯一の孫であったはずなのだ。しかし、ルークの娘となったら、ベン・ソロは困る。

 なぜなら、レイがルークの娘なら、ヴェイダーの直系男系の血、すなわちスカイウォーカー王朝のルークに次ぐ王位継承順位一位はレイになってしまうのである。まあ、王位は関係ないにせよ、ベン・ソロが、不愉快な思いをする理由はあるのだ。

 そして、ベン・ソロは当時15歳だ。レイへの不満が暴発したとは考えられないか?そして、まさしく、この事件によって、レイはルークやベン・ソロの周りから離れて暮らすことになるのではないか?

 私は、以前の記事で書いたように、レイをジャクーに置いていったのは、レイの母親であると思っているが、まさしく、レイの母親はこれをきっかけにルークと離れて、レイをジェダイとは無関係な場所で、一人育てようとしてのではないだろうか? 

 当然、ルークはレイと行くわけにはいかない。彼には新ジェダイ候補を育成する責任があるからだ。こんな事件があれば、レイの母親は、確実に、義理の姉妹であるレイアとも仲良くいったわけはないだろう。これは想像だが、レイの母親は、ジェダイやフォース、銀河の騒乱に巻き込まれるのをさけ、娘を普通の女の子として安全に、自分の手で育てたいと思ったのではないだろうか? 

「戻ってくるから」の意味とは?

   さて、フォース・ビジョンに登場する声の主がカイロ・レンだとすると、「ここにいるよ。迎えにくる」という言葉は何を意味するのだろうか?

    普通に考えたらこの声はジャクーにレイを置いていった誰かの声に思えるが、逆に声の主がカイロ・レンだと仮定してその意味を考える。
 カイロ・レンが「戻ってくるから!」と言った理由は、カイロ・レンこそレイを置き去りにしたことに関わっているのだろうか?あるいは、カイロ・レンこそがレイをジャクーに置いていったその人なのだろうか?

    しかし、少し考えてみるとこれは考えづらいことに気が付く。それはこの声は、先ほど整理したフォース・ビジョンの中の⑤のシーンで現れる未来の出来事だからである。
 また、私はレイの存在は、ハンやレイアは知らなかったと考えており、その点からもカイロ・レンだけがレイの存在を知っていたというのも無理があると思う。後に説明するようにカイロ・レンはレイの存在を知っているのだが、それは二人が普通の意味の顔見知りで既知であるということではないかもしれないと思っている。ただ、これについては私は確信を持てていないので、後にもう一段深く考察してみたいと思う(考えがまとまったら記事にしようと思います)。

    いずれにせよ、この声の「ここにいなさい。迎えにくるから」「戻ってくるよ。いい子。約束する」というのは、未来にこの声の主であるカイロ・レンとレイが出会うことに対する予知だろうと今は考えている。実際、フォース・ビジョンの中では、この直後、声の方向に向かって走ったレイの目の前にカイロ・レンが現れるのだから。 

まとめ

  フォース・ビジョンは『フォースの覚醒』でも、最も興味深いシーンだ。実際に、レイの過去についてわかる手掛かりがあるのはこの場面くらいでしかないからである。

 そして、フォース・ビジョンのシーンを見れば見るほど、様々な謎が浮かんできてしまう。一つがカイロ・レンとレイの間の不思議なつながりだ。これは、小説版では明らかに書かれているのだが、映画では大幅に削除か意図的にわかりにくくされている。

 では、このカイロ・レンとレイの繋がりは、今後の新三部作の展開においてどのような意味を持ってくるのだろうか?

 カイロ・レンとレイの過去には何があって、その時、ルークはどうしようとしたのだろうか?レイの母親はどうなったのか?カイロ・レンとレイは将来的にどうなっていくのか?

 次回の記事では、別のシーンから読み取れるカイロ・レンとレイのさらなる繋がりについて考察しようと思うが、おそらく、次回とその次の2回で、一度レイの両親とカイロ・レンに関しては書きあげて、いよいよ公開が迫っている『最後のジェダイ』関連の記事を投稿していこうかな、と思っています。が、ひょっとしたら、その前にスノークに関して書く可能性もありですが・・

 皆様、フォースと共にあれ・・・ 

 

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