スター・ウォーズ映画最新作『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』。いよいよ公開まで早くもあと4ヶ月に迫り、予告編はじめメディアでの露出も多くなってきました。始動した新三部作の中間にあたる第二作はどのような展開になるのか?『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』について書く前に、私自身『フォースの覚醒』についての記事を書いていなかったので、この機会にきちんとまとめておくことにしました。
《以下、『フォースの覚醒』に関するネタバレを含みます》
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待ち焦がれた最新作
2015年12月に公開されたスター・ウォーズ新三部作の序章『フォースの覚醒』は、旧三部作の最終章だった『ジェダイの帰還(旧題:ジェダイの復讐)』、そして前日譚(プリクエル)三部作の序章『ファントム・メナス』に続いてスター・ウォーズ史上、いや映画史上「もっとも待ち焦がれた映画」の一つだっただろう。
だか、その期待感があまりにも大きかった反動で公開後の落胆までもがあまりにも大きかった『ファントム・メナス』に対して、ファンのみならず高い評価を得た今作は、自分たちの思っている以上に勝手に膨らんでしまう期待と、とは言えやはり、『ファントム・メナス』の経験を持つファンが抱える小さくない、見てみるまで捨てきれない、モヤモヤとした不安を一気に跳ね返して、あの「スター・ウォーズ」をカムバックさせてくれた。
これで安心してエピソード6の直接の続編としてスター・ウォーズ世界で時間が進んでいくことを見ていける、そんな安堵感を『フォースの覚醒』は与えてくれた。
蘇った伝説
私は、もちろんスター ウォーズをリアルタイムで劇場では見た世代ではない。ただ幼い頃より幼い頃よりビデオソフトで慣れ親しんだこの伝説の映画の直接の続編を見れるとは、なんて幸運だろうか。
映画『フォースの覚醒』の劇中、ルークの名前を聞いたレイはこう言う。
-「ルーク・スカイウォーカー?彼は伝説だと思っていたわ!」
そうだ。ルークにしても、ハンにしても、レイアにしても、私が生まれる前、今となっては文字通り、遠い昔に世界を変えてしまったこの映画シリーズは映画史の伝説であり、私にとっても、生まれる前に起こった伝説である。
レイのセリフが、私とスター・ウォーズを30年の時間を超えて再び結びつける。レイにとってルークは伝説であるように、僕にとってもルークは伝説なのだ。
この台詞を聞いて感じた興奮は、ミレニアム・ファルコンに戻ってきたハン・ソロの次なる台詞でまさしく感無量の涙の絶頂に達する。
-「フォースも、ジェダイも、すべて実在する・・」
そうなのだ。フォースも、ジェダイも、確かにそれらは全て実在した。遠い昔、スクリーンやビデオで見たこの宇宙を舞台にした壮大な叙事詩は伝説でなく、確かに存在したのだ。そして、それは今も確かに存在する。
ルークの伝説のライトサーベルが再びレイによってルークに渡るなどと、だれが予想したであろうか。ルーク自身が再びそのライトサーベルと対面する。老ベンがルークに授けたように、レイからルークに再びわたる。次世代へ紡ぐ伝説のバトン、またはトーチを引き継ぐかの如く。
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覚醒したフォース
パーセクの単位が時間でなくて距離を表すことも、大人になった我々は知っている。のちにこの科学的説明の矛盾をとく説明も付け加えられた。だが、そんなことはどうでも良い。
ミレニアム・ファルコンは確かにハンが言ったように「宇宙の果てのケッセルまでたった12パーセクで」行ったのだ。そして、それをジャクーにたった一人で住んでいたレイが、そして我々が知っている。宇宙一速いガラクタに乗る密輸業者で反乱軍の英雄となった男の伝説を。そんな伝説が銀河系で語り継がれていて、私も、レイをはじめとする映画の中の者たちも互いに通じあってしまう、そんな伝説が存在していることが何よりこの物語に必要な要素なのだから。
だいたい、そんな難しいことを言わなくてもスター・ウォーズ世界では、パーセクの定義が時間であるということで良いのだ。なぜ我々が住んでいる銀河系の単位基準を持ち込む必要があるのか。これは遠い昔遥か彼方の銀河のお話しなのだ。
ルークもハンもレイアも、あの世界でちゃんと歳をとってくれていた、それにまさる感激はなかった。そして、物語は新しい主人公たちに引き継がれていく。スターウォーズは新三部作によってというより、フォースの覚醒によって、ようやく本当の意味で世代を超えた伝説になったのではないだろうか。
フォースは、まさしく覚醒した。
まとめ
さて、まだ新三部作は始動したばかり 。レイの家族の謎、最高指導者を名乗るスノークとはだれなのか?カイロ・レンは何故ルークを裏切ったのか?そしてなぜルークは全ての捨てて隠遁生活を始めなければならなかったのか?などなど。謎の風呂敷は広げられたままで答えは次作以降にゆだねられました。
だが、まずは、大いにこの覚醒したフォースの魔法と蘇ったスター・ウォーズを楽しんだ上で、じっくり次回作を待ちたいと思います。
基本情報:『スター・ウォーズ / フォースの覚醒』
[作品データ]
原題:STAR WARS: The Force Awakens
製作年:2015年
製作国:アメリカ
製作会社:ルーカス・フィルム、バッド・ロボット・プロダクションズ
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
上映時間:136分
[スタッフ]
監督:J・J・エイブラムス
脚本:ローレンス・カスダン、J・J・エイブラムス、マイケル・アーント
製作:キャスリーン・ケネディ、J・J・エイブラムス、ブライアン・バーク
[キャスト]
ハリソン・フォード
キャリー・フィッシャー
デイジー・リドリー
ジョン・ボイエガ
アダム・ドライバー
オスカー・アイザック ほか
《スター・ウォーズ映画最新作『スター・ウォーズ / 最後のジェダイ』は2017年12月15日より全国ロードショー》
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