StarWalker’s diary

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予告編から考察する『最後のジェダイ』は何を語るのか?~その2~

   スター・ウォーズ映画最新作『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』。いよいよ公開まであと4ヶ月近くとなり予告編はじめメディアでの露出も多くなってきた。

 前回、新三部作の第二作、エピソード8『最後のジェダイ』はどのような展開になるのか?気になるストーリの展開の予想をまとめてみた。前回記事が、執筆中に予想以上に記事が長くなってしまったため、半分を「~その1~」としてまとめ、今回の記事は「~その2~」です。

(ここで書いている事は、あくまでこれまでメディアに公開された情報から筆者が独自に予想したもので、映画のストーリーを伝えるものではありません)  

《!以後、ネタバレを含みます!》   

 

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予告編・特別映像から考察するストーリー予想

この記事を読む前に:前回記事(その1)を未読の方は以下から 

www.lakestarwalker.com

  

レイ、カイロ、スノークは戦うのか?

 前回、フィンとローズがファースト・オーダーへ潜入することを書いた。そして、おそらくキャプテン・ファズマらに捕えられるか、あるいは遭遇戦となるのか、という展開が予想されることも書いた。

 レイは、おそらくフィンの危機を察知して、フィン救出に赴くのではないか。そして、カイロ・レンと再び対峙するに違いない。

 カイロ・レンはレイを暗黒面へ誘おうとするのではないだろうか。あるいは、彼はレイのフォースの強さを目の当たりにして、レイに「自分と組むことでスノークを打倒し、銀河を支配する」という野望を告げるのかもしれない。これは『帝国の逆襲』でヴェイダーがルークを味方に引き入れようとした口説き文句でもある。

 さて、今作でレイはスノークと対面することになるのだろうか。カイロ・レンはスノークからレイを連れてこい、と命令されているからには、今度こそレイを最高指導者スノークのもとへ連れて行こうとするに違いない。ひょっとすると、スノークはレイのフォースの強さに惹かれ、カイロでなくレイを暗黒面へ誘おうとするのかもしれない。これは『ジェダイの帰還(復讐)』で皇帝が、ヴェイダーとルークの決闘を誘発させたやり方と同じだ。

 

特別映像で公開されたスノークの玉座の間

 特別映像では、スノークの玉座の間だと思われる赤壁が特徴のセットの映像が公開されており、またその場所に立つカイロ・レンの映像も公開されている。仮にレイがスノークとの対面するのであれば、『ジェダイの復讐(帰還)』での、ルーク、ヴェイダー、皇帝が第二デス・スターで相見えたシーンの再現に似たものになりそうである。 

 

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 『最後のジェダイ』特別映像からスノークの謁見室に到着したカイロ・レン。写真中央から右下に見える手すりの形が、赤壁の玉座の間のものと同じ。この写真でカイロはスノークと対面する形で立っている形になる。

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 『最後のジェダイ』特別映像からスノークの謁見室(玉座)と思われるセット

  

レイ&カイロ・レン vs. スノーク

  特別映像の中で、ライトサーベルを使ったアクションシーンの稽古をするデイジー・リドリーの姿もあり、おそらくこれはすでにビジュアルが公開されているスノークの護衛兵たちとの一戦と思われる。

 

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『エンターテイメント・ウイークリー』で公開されたスノークの親衛隊

 

 彼らの持っている武器の形が、公開されたアクション・シーンの練習風景でデイジー・リドリーとアダム・ドライバーが対戦している相手の持つ武器の特徴に似ている。興味深いのは、アダム・ドライバーも同じような武器を持つ敵と対決するアクションシーンがあるようで、その稽古シーンの写真が公開されている。

 これは、すなわち、レイだけでなくカイロ・レンもスノークの護衛兵と戦うということではないだろうか。だとすると、大変興味深いストーリ展開が予想されるのだが、ひょっとすると、レイとカイロはともに組んでスノークに立ち向かうことになったりはしないだろうか。これは、カイロがスノークを見捨ててレイに協力する(=カイロは暗黒面から光明面に戻ってくる)、あるいは、レイがカイロと組んでスノーク打倒を目指す(=レイがルークを見捨てて暗黒面のカイロに従う)、のどちらかになるはずだが、どちらにしても、レイ対カイロ・レンという物語の構図だけを描いている観客からすると、意外なストーリ展開となるはずで、ライアン・ジョンソン監督がいう”衝撃的な展開”とは、まさしくこのことを言っているのか!とも解釈できる。

  

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『最後のジェダイ』特別映像からデイジー・リドリーのアクションシーンの稽古  

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『最後のジェダイ』特別映像からアダム・ドライバーのアクションシーンの稽古

  

レイの物語はどうすすむ?

レイの髪型の変化は何を意味する? 

 レイは、惑星アク=トゥーでルークからのジェダイの訓練を受けるのは、大方の予想どおりだと思うが、後半はレジスタンスが惑星ディカーの秘密基地を逃れて、新しく本拠地を構えると思われる惑星クレイトにやってくると思われる。ちなみに、レイは惑星アク=トゥーでの修行中は、終始前作と同様の3つのお団子ヘアをしているが、惑星クレイトでは髪を下した髪型に変化している。ジョン・ボイエガと楽しそうにダンスを踊るデイジー・リドリーの映像もでているが、二人はフィンとレイの衣装を着ており、映画の後半のどこかで、レイはフィンと惑星クレイトで合流することは間違いない。

 

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 『最後のジェダイ』特別映像からアクションシーンの撮影中のデイジー・リドリー。惑星アク=トゥーではお馴染みのお団子ヘアである。

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『最後のジェダイ』特別映像からジョン・ボイエガデイジー・リドリー

  

レイは雨の中でライトサーベルをもって戦う?

 特別映像では、レイが惑星アク=トゥーでライトサーベルをもって走るシーンの撮影風景も公開されている。私は最初ジェダイ修行中の一コマかと思っていたが、レイの必死な表情と、ライトサーベルを持って走るという状況が生じるのはどんな時かと考えてみると、ひょっとすると、これは、前回の記事でもかいたように、惑星アク=トゥーにやってきたカイロ・レンとの一戦に向かうシーンなのではないだろうか。

 

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『最後のジェダイ』特別映像からデイジー・リドリーの撮影風景  

 

 また、雨の中、ライトサーベルを構えるデイジー・リドリーの写真もあるので、惑星アク=トゥーでは、雨の中でのライトサーベル戦があるのかもしれない。

 そうなると、それはやはりカイロ・レンとの戦いに他ならない。(エピソード2では、惑星カミーノでオビワンがジャンゴ・フェットと争う際に、雨の中でライトサーベルをつかった戦いがあったが、三部作の真ん中という共通点もあるので、今作で意図的にその再現をする可能性は高い) 

 上と下の写真との連続性を考えると、レイは、惑星アク=トゥーへやってきたカイロ・レンと対決しに行く。上記のレイが走っているシーンでは雨の演出はないように思われるので、いよいよカイロ・レンと対峙する際に、雨が降り出して対決する、というような演出になるのではないだろうか。

 

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ライトサーベルを構えて立つレイ。スタッフが傘を持ち、雨合羽を着ていることから雨のシーンの撮影と思われる。

 

レイはミレニアム・ファルコンで惑星アク=トゥーを去る?

 特別映像の中で、フード付きの衣装をまとったレイがライトサーベルを構える映像が公開されている。また、雨の中、同じフード付きのコートをまとったレイの写真がほかにも公開されていて、ミレニアム・ファルコンのそばに立つレイと芝の上を一人歩くレイの写真である。

 コートをまとったレイは身支度を整えているし、ファルコン号のそばにいるレイは静かに惑星アク=トゥーに別れを告げているようにも見えるが、これらの一連の流れを整合するように整理して考えてみると、レイはカイロ・レンと戦ったのち、何かしらの理由でルークを残し、ミレニアム・ファルコンで惑星アク=トゥーを後にするのではないだろうか。コートをまとったレイは身支度を整えているし、ファルコン号のそばにいるレイは静かに惑星アク=トゥーに別れを告げているようにも見える。

 

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  雨の中でフード付きのコートを着てファルコン号の横に立つレイ

  

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 『最後のジェダイ』特別映像からライトサーベルを上段に構えるレイ

  

 ちなみに特別映像にあるルークの映像からも、どうもこれは彼が旅立つ格好のように思われる。ひょっとすると、レイと共にルークは惑星アク=トゥーをあとにするのではないかと思われるのだが、上述してきたようにルークとレイの決別が考えられるとすると、あるいはレイはルークと別れ、チューバッカとともにミレニアム・ファルコンで惑星アク=トゥーから惑星クレイトへと向かい、ルークはあとからレイ達を追うということも考えられる。(そもそもルークはどうやって惑星アク=トゥーに来たのか、という謎を考えると、彼がひとりで姿を消したことから考えるに、誰かに連れてきてもらったという可能性はなく、だとすると、やはり彼の愛機であったX翼機なわけである。なので、惑星アク=トゥーには彼が乗ってきたX翼機があるはずで、彼はふたたび惑星アク=トゥーを去るとするなら、ファルコンに乗らずともX翼機があるはずで、単独で惑星アク=トゥーから宇宙へ飛び立つことはできるはずである)

 

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  『最後のジェダイ』特別映像から惑星アク=トゥーの崖淵に立つルーク

 

今作でもフィンはライトサーベルを使うのか?

 今作では、フィンがライトサーベルを持つシーンは全く出てきていない。『フォースの覚醒』では、あれだけフィンはライトサーベルを握っていたのに、である。上述してきたように、今作でフィンはレイと別れて行動するはずで、だとすると、青い光刃のライトサーベルはレイの手元にずっとあるわけなので、今回は彼がサーベルを使うことはないように思える。

 だが、果たして最後までそうだろうか。前作では、レイとカイロのライトサーベル戦は予告編でも伏せられていたが、今回は逆にフィンがライトサーベルを使う戦いが意図的に伏せられていたりしないかと考えている。 

 ※ちなみに、私はフィンは確実にフォース感知者であると考えている。この理由は、それだけで1つの記事になりそうなのでここでは省略するが、スター・ウォーズ関連記事は特に断りのない限り、フィン=フォース感知者を前提としていると思っていただきたい。

 

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「最後のジェダイ」、ルーク・スカイウォーカーはどうなる?

ルーク死す!?

 私は、ライアン・ジョンソン監督が本作を衝撃的なものにしたいと語っていることが気になっている。この衝撃的というのが何を指すのか?ストーリーの一番肝になる部分になるだろうし、簡単にネタバレ情報は出てきていない。

 だが、私はルークが今作で亡くなる展開を想像している。『最後のジェダイ』の題目が示すように、今作は最後のジェダイ=ルークの物語でもあるのだ。確定的な情報をもっているわけではないが、私はこのタイトルが暗示するものとしてルーク=最後のジェダイが死ぬことで、ジェダイがまた一度滅びるというエンディングを考えている。

 予告編のルークの言葉「1つだけ確かなことがある。ジェダイは滅びる・・・」は、すなわち自分自身の死を予言していたものではないだろうか。

 ルークが死すとしたら、最後のカイロとの戦いか、あるいはスノークとの戦いになるに違いない。ルークは『新たなる希望』で老ベンがしたように、フォースと一体となる道を選ぶのではないだろうか。

 この記事の途中で紹介したように、レイは惑星アク=トゥーを先にたつと思われる。ルークは、スノークとカイロ・レンと対峙し、危機に陥ったレンを助けに現れるが、彼らの目の前でフォースと共になる。ルークの死に直面したカイロ・レンとレイは、スノークの手を逃れて、エピソード9で再びスノークに立ち向かうことになっていくのではないだろうか。前作では、実の父であるハンを殺すことで、カイロ・レンは自分を暗黒面への門をまた一つ潜ろうとしたわけだが、ルークの死が、カイロ・レンを暗黒面から救う1つの契機となるのではないだろうか。  

 ちなみに、フィン=フォース感知者であると考えるならば、もしかすると、本作ではないかもしれないが、エピソード9でレイ、カイロ、フィンが3人でスノークに立ち向かうという新三部作の真のエンディングも大いにあり得るのではと考えている。

 

新三部作におけるハン、レイア、ルーク

 新三部作においてハン、レイア、ルークはまた重要な意味を持っている。だがこの三部作で物語が次世代のものとなるとき、旧三部作の三人の主人公たちはどのような運命をたどるだろうか。私は、『フォースの覚醒』でハンが死に、『最後のジェダイ』というタイトルを観たとき、ルークもまたフォースの冥界に旅立つ運命なのではと直感的にそう感じた。

 実は、私は、製作サイドは、当初新三部作でそれぞれハン、ルーク、レイアを順番に死なせるつもりなのではないか?と思っていた。物語の中に、旧三部作のヒーロー、ヒロインにふさわしい死に場を与えることで、次世代に物語を引き継げるし、また物語に深み、ドラマが出るという演出的な視点にたった場合、可能性は大いにありえる。

 『フォースの覚醒』はハン、『最後のジェダイ』ではルークがそれぞれ準主役級となるわけだが、最終章の『エピソード9』ではレイア姫が主役級のストーリーを用意していたのではないだろうか。

 だが、大変残念なことに、キャリー・フィッシャー氏がお亡くなりになってしまい、エピソード9では彼女の姿を見ることができなくなってしまった。エピソード8は彼女の遺作となってしまい、大変残念である。キャリー・フィッシャー氏のご冥福をお祈りする。

 ルーカスフィルム社長のキャスリーン・ケネディ氏は、『スター・ウォーズ /エピソード9』にレイア姫キャリー・フィッシャー)が登場しないことを明言しており、当初のエピソード9の構想は変更されることになった。  

  いずれにせよ、『最後のジェダイ』ではルークが準主役級となるわけであり、このことから考えても、ルークが物語上(私がそれを好むと好まないとに関係なく)死亡する展開は大いにありえると思っている。

 

 

 総括:新三部作はどこに向かうのか

 新三部作は、レイ、カイロ、フィン、三人のフォースの遺児たちの物語になるに違いない。彼らはルークが導く光明面かスノークが導く暗黒面か、その狭間でそれぞれが葛藤し悩み苦しみ、それぞれの道を選択していくのだろう。『最後のジェダイ』では、その新三部作の物語がすすむ方向性がよりはっきりと現れてくるに違いない。

 『フォースの覚醒』の予告編を思い出して欲しい。予告編では順番にレイ、フィン、カイロが紹介される。 

 ・レイ :「お前は何者だ?」「誰でもないわ」

 ・フィン:「俺はこのために生きてきた」「だけど戦う目的がない」

 ・カイロ:「誰にも止められない」「私があなたを受け継ぐ」 

 三人は三者三様の生きざまを生きてきたが、それぞれが自分の存在をはっきりと見出しえないでいる。

 レイは家族と再会できない孤独と、父なる存在を求めている。そして自分が何者であるのか、という問いを抱えて生きてきた。前作でマズが言ったように、レイの家族はもういない、だがフォースが彼女をルークに導く。

 フィンは前作では、ファースト・オーダーから逃げ出した。だがレジスタンスに加わり戦うことからも背を向けている。前作では彼はまだレジスタンスでファースト・オーダーと戦うことを決意したわけではない。スターキラー基地にハンと赴いたフィンは、あくまでレイを救出したいがための行動だった。だからこそ、今作でフィンは何のために戦うのか、その選択を迫られる。

 カイロは偉大なフォースの家系に生まれながら、祖父の存在に憧れている。そのためにルークでなくスノークに従った。だが彼は暗黒面を突き進もうとするが、光明面の誘惑を完全には断ち切れないでいた。実の父を殺すことで誘惑を断ち切ろうとしたが、新たなる敵であるレイの前に敗れ去り、彼の自分自身のフォースの強さに対する自身は揺らついているに違いない。  

 彼ら3人はそれぞれのフォースの導きによって背負った運命を生きて行く。それが新三部作のテーマなのではないだろうか。  

 

※2017/10/10 予告編第2弾公開に合わせて~その3~をアップしました。

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基本情報:『スター・ウォーズ / 最後のジェダイ

[作品データ]
原題:STAR WARS: The Last Jedi
製作年:2016年
製作国:アメリカ
製作会社:ルーカス・フィルム
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
上映時間:---分

[スタッフ]
監督:ライアン・ジョンソン
脚本:ライアン・ジョンソン
製作:キャスリーン・ケネディ、ラム・バーグマン

[キャスト]
マーク・ハミル
キャリー・フィッシャー
アダム・ドライバー
デイジー・リドリー
ジョン・ボイエガ
オスカー・アイザック ほか 

 

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