2015年12月に公開された『スター・ウォーズ エピソード7/フォースの覚醒』。今年12月には続編となるエピソード8『最後のジェダイ』が公開される。新たに始動した新三部作は、世界を熱狂に巻き込んだ。だが、一方で、前作『フォースの覚醒』には多くの謎が残されたままです。
前回からシリーズで私の『フォースの覚醒』をはじめとするスター・ウォーズ新三部作に関しての考察を記事にまとめて行こうと思っていますが、前回は、アーサー王物語とレイの謎の視点から謎解きをしてみました。
今回は新三部作における重要人物であるフィンに焦点を当ててみようと思います。実は、フィンについてもレイと同じく、その謎を解く鍵は、新三部作と古代ケルト神話の共通点にあると思うのです。
≪以下、映画『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のネタバレを含みます≫
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前回の記事「スター・ウォーズの謎解き~1~」は以下から読めます
ケルト神話に登場するフィンという男の伝説
スター・ウォーズのキャラクターの謎はその名前の意味をたどるとわかりやすい。
脱走したファースト・オーダーのストーム・トルーパーでレジスタンスを助けて戦うことになるフィンだが、この男の謎を解く鍵もその名前にある。実は、フィンというのはあるケルト神話に登場する男の名前なのである。その名をずばりフィン・マックールという。
フィン・マックール(Fionn mac Cumhaill)は、フィン物語群と呼ばれるアイルランド神話に登場する神話上の英雄である。古代アイルランド語ではFionn(フィオナ)であるが中世アイルランドでは、Finn(フィン)であり、両者は同じである。
ケルト神話に登場するフィン・マックールは、エリン(アイルランドの古い呼び名)の上王コーマックを守る、フィアナ騎士団の首領として登場、活躍する。
フィンはヌアザの孫娘マーナ(ムィルナ)とフィアナ騎士団の団長クール・マックトレンモーとの間に生まれ、ディムナと名付けられる。父のクール・マックトレンモーはディムナの生まれる前に隊長の一人であったゴール・マック・モーンに殺される。
その時、すでにディムナを身籠り、出産間近だったマーナは、ゴールがクールの息子を生かしてはおくまいと恐れた。そのため、信頼できる二人の侍女を連れて山の隠れ家へと逃げる。そしてディムナを出産後は自分がいては息子の身の危険に繋がると、その二人の侍女(ボーマルとリア・ルケア)へディムナを預けて消える。そして、ディムナはこの二人の侍女に育てられる。
ボーマルとリア・ルケアは女騎士であり、彼女らに荒野で育てられたディムナは、荒野で生き残るためあらゆる術を身につけた狩人に成長する。やがて成長したディムナは、ある時同じ年頃の少年たちがハーリングで遊んでいるのを見つけ、仲間に加わったところ、みんなを打ち負かせてしまう。仲間はこの少年の名前を知らなかったため、彼の外見の特徴から「太陽のように明るい髪をしている」という意味でフィンと呼ぶようになる。
フィンの存在は、やがてゴールの知るところとなり、やがてフィンがクールの息子ではないかと疑われることになる。ゴールはフィンを生かしておくことを恐れ、配下の戦士にフィンを討伐するように命ずるが、ゴールの手先がフィンを探していることはフィンの耳にも入る。そして、フィンはフィアナ騎士団の団長の地位に復活するため旅に出るのである。
その後、ボイン川で出会った僧フィネガスの弟子になり7年間の修行を積み、食べるとこの世の知識を得るという「知恵の鮭」を捕まえることを習ったりする。そして、ターラの王宮の上王コーマックの元へ行き、自分の出生の秘密を明かし近衛騎士として仕え、ゴールが率いるフィオナ騎士団が倒せなかった『炎の息のアイレン』という怪物を、かつて父に恩がある騎士の一人から預かった魔法の槍をつかって退治してみせる。こうしてゴールに代わり、フィンはフィオナ騎士団の団長となる・・・
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フィン(FN-2187)とフィン・マック―ルとの共通点
以上のように、フィンの名前は、このアイルランド神話に登場するフィン・マックールからとったに違いない。しかも、『スター・ウォーズ』におけるフィンは、両親に育たてられていない。幼い頃にファースト・オーダーに引き取られ、キャプテン・ファズマによりストームトルーパーの教育を受けていたのである。女戦士により、戦うことだけを教わるというフィンのキャラクター設定は、2つの物語に共通する点であることは一目瞭然である。
さらに、注目したいのは2人のフィンという名前の由来だ。『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』で、何故フィンはフィンと呼ばれるようになったのか?を思い出して欲しい。それは、ファースト・オーダーに捕らえられたポー・ダメロンとの脱出の際、彼がFNー2187という識別番号のFNからフィンと名付けたからだった。アイルランド神話における、フィン・マックールも、幼名はディムナであるが、少年たちと遊んでいた時に、彼の本名を知らない仲間たちから「フィン」とあだ名されて、彼の名がフィンになるのである。
すなわち、『スター・ウォーズ』のフィンも、アイルランド神話のフィン・マックールも、どちらもフィンというのは本名ではなく、知り合った仲間が本名を知らないので、名付けた名前という設定が共通しているのである。
このことからも、フィンがこの古いアイルランド神話の英雄の名前とその伝説に由来することは間違いない。
FN―2187というコードネームしかなかったフィン。一緒になった仲間から「フィン」という名前をもらう点も、フィン・マック―ルと共通する点だ
聖杯探求におけるパーシヴァルとフィンの共通点
前回の記事において、アーサー王物語と『スター・ウォーズ』新三部作の類似点の考察をした。その中で、アーサー王物語のうち聖杯探求の物語に登場するパーシヴァルという騎士のことを紹介した。そして、その中で私は「パーシヴァルについて別の考察ができるがレイの話題から外れるため次回に譲る」と書いたが、それについてここで明らかにしようと思う。
実はこのアーサー王物語に登場するパーシヴァルと、アイルランド神話の英雄フィン・マックールの生い立ちもとても良く似ているのである。さらに言えば、このパーシヴァルと『スター・ウォーズ』新三部作におけるフィンにもいくつかの共通点が見て取れる。
前回の記事で、パーシヴァルの一部設定は、ガラハッドの役割と合わせて、レイに反映されていることを紹介したが、私はこのフィンにもパーシヴァルの要素を反映させていると考えている。いや、どちらかというと、聖杯探求におけるパーシヴァルが持つ役割の一番重要な部分は、そのままフィンに与えられている。すなわち、『スター・ウォーズ』新三部作においては、レイ=ガラハッド(+パーシヴァルの一部)、フィン=パーシヴァルである。
順番に、説明をしていく。まず、アーサー王物語に登場するパーシヴァルと、アイルランド神話の英雄フィン・マックールの共通点である。
この両者は、ともに生まれた時点で父親を亡くしている点で1つ共通点がある。その死が決闘によるもので、父親は相手に殺されている点も同様である。パーシヴァルはペリノア王の息子であったが、父であるペリノア王は円卓の騎士の一人であるガウェイン(アーサー王の甥)に暗殺されていて、母親によりウェールズの森で育てられる。フィン・マックールもフィアナ騎士団の団長であった父親を、騎士団の一人に殺されており、母親に託された二人の侍女により山と荒野で育てられるのだ。この、母親あるいは母親が連れていた侍女により、人里から離れた場所で育てられている点も共通している。
そして、父親あるいはそれに類するものから、武器として槍を受け継いでおり、それを用いて活躍することも同じである。パーシヴァルは、唯一の武器として父親が残した「スコットランド風の美しい槍」を持っていたが、フィン・マックールも父の生前に世話になったという騎士の一人から魔法の槍を受け継いでおり、これによって「炎の息のアイレン」という怪物を倒して活躍する。
私は、神話研究者ではないので、詳細は知らないが、アーサー王伝説の中にある聖杯探求の物語が成立する過程で、フィン物語群のようなアイルランド神話に登場する物語が織り込まれていったのかもしれない。
いずれにせよ、二つの物語の人物設定が似ていることは確かである。
これらの事実を総合して考えるに、『スター・ウォーズ』新三部作のフィンのキャラクターは、フィン・マックールの物語から、フィンという名前、両親がいない、女騎士により強い戦士として育成される、友人から本名の代わりにフィンという名をつけられて呼ばれるようになる、という基本設定がなされたと考えてよい。
そしてこの基本設定に追加して、『スター・ウォーズ』新三部作におけるフィンの役割として、アーサー王物語の聖杯探求におけるパーシヴァルの役割を与えられた、と考えられる。
では、フィンに与えられたパーシヴァルが持っていた役割とは何か?
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パーシヴァル=聖愚者の物語
アーサー王物語の聖杯探求に登場するパーシヴァルの物語は、聖愚者の物語である。パーシヴァルは騎士道のことを何も知らずに育つが、それゆえ、彼は実に愚かにみえるが純真である。聖愚者の物語とは、すなわち、知性をもたない純真かつ愚かであるものこそが神に近づけるとするものだ。この聖愚者の話は、例えば映画「フォレスト・ガンプ」などにも強く影響している。「フォレスト・ガンプ」はまさしく聖愚者の物語であり、知能指数が低いが純真な愚か者(そもそもガンプという名前自体がバカという意味だ)が数々の奇跡的な体験をしながら、神と出会う話である。
事実、聖杯探求におけるパーシヴァルは、聖愚者として描かれている。例えば、母親によって、騎士道を知らずに育ったパーシヴァルは、ある日森を行く騎士たち一行に出会う。その一人が「この森を通ったある騎士を知らないか」と訊ねるのに対して「騎士って何のことは私にはわかりません」と答えるのである。さらに、馬のことも知らないパーシヴァルは、鞍や武器のこともまるで知らないのである。まさしく馬鹿者である。
さらに、パーシヴァルはアーサー王の宮廷に向かうが、そこで王妃に対して無礼を働いた赤い騎士と遭遇する。パーシヴァルはこの赤い騎士を倒し、着ていた鎧を奪う。だが、その鎧の身に着け方がわからないのである。そんな様子であるから、宮廷のものは皆、パーシヴァルを冷やかしたり、嘲ったりして、馬鹿にするのである。
ちなみに、余談だが、パーシヴァルがこの赤い騎士と戦う話は興味深い。なぜなら、すでに『最後のジェダイ』では、最高指導者スノークに仕える戦士として、赤い鎧兜を着たロイヤル・ガードの写真が出ているからだ。フィンも、ひょっとして、「赤い騎士」である彼らと戦うことになるだろうか。
『最後のジェダイ』に登場する赤い鎧兜を着たスノークの近衛兵。パーシヴァルは聖杯探求の中で赤い騎士と戦い、円卓の騎士として認められる。フィンは果たして?
パーシヴァルが最後に他の騎士を差し置いて、聖杯を見つける三人の騎士の一人になったのは、まさしく彼が聖愚者であったからなのだ。ガラハッドは、キリストが十字架にかけられた時に聖杯を持ってイギリスに渡ったとされているアリマタヤのヨセフの末梢であり、彼が聖杯を見つけることに成功するのは物語上の理由があるが、パーシヴァルが聖杯を発見できた理由そして意味付けもまた、聖杯探求の物語ではきちんと設定されているのである。
では、『スター・ウォーズ』におけるフィンはどうだろう。フィンの描かれ方は非常に面白い。まず、フィンは幼いころからストームトルーパーとしての訓練しか受けていない。したがって、映画の中のフィンは戦闘能力は高いが、色々なところで世間知らずな面を見せるが、純真無垢であり、時に愚直な素直さを見せたりするのだ。
ジャクーでレイに遭遇したフィンが、レイの質問に対し思わず「レジスタンスだ」と答えてしまったり、レイと逃げ回る際に爆撃をうけて気絶してしまうフィンに、心配になって駆け寄ったレイに対して、起き上がると何事もなかったかのように「大丈夫か?」と訊ねる。
ハン・ソロとの掛け合いもまた面白い。ハンを「ソロ」と呼び捨てにして軽く怒られたり、自分がレジスタンスの大物だという嘘を見破られていたりと、劇場でも観客の笑いが起こっていたように、『フォースの覚醒』の色々な場面でコミカルな役割を演じているのがフィンなのである。
自分が気絶して倒れたところを救われたフィン。レイを見て「大丈夫か?」と聞く場面は、フィンの愚直的な純粋さがコミカルに映る。
銀河で有名なボードゲームであるデジャリックを知らないフィン。突然現れたホログラムにおどおどするフィンにハンは少し呆れた様子で違和感を覚える。
「俺レジスタンスの大物なんで・・」と言うフィンとその嘘を見抜いているハンのやりとりも滑稽である。
「そうだ。フォースを使いましょう!」「そういうもんじゃないだろ!」
「俺の言うことを聞け、ファズマ!いいか言うことを聞けよ、ファズマ!わかったファズマ!」挙句の果てにハンに「わかったから落ち着け・・」と言われる始末
映画の中に描かれたこの滑稽なフィンの言動は、まさしくアーサー王物語におけるパーシヴァルがもっている聖愚者的な役割を担っているが故のキャラクター設定となっているのである。
すなわち、レイ=ガラハッド(+パーシヴァルの一部)、フィン=パーシヴァルであり、二人は聖杯探求におけるガラハッドとパーシヴァルの役割を担っているというのが私の考えである。
そして、またフィンもまた「谷を駆ける者」だ。前回、紹介したが、パーシヴァルという名前の持つ意味は「谷を駆ける者」であった。前回の記事では省略したのだが、劇中、この名前にふさわしいのは実はレイだけでなく、フィンも該当する。なぜなら、ジャクーで知り合ったフィンとレイはミレニアム・ファルコン号を操縦して旧帝国軍の宇宙船の残骸のある砂漠の谷間を駆け抜けるからだ。まさしく「谷を駆ける者」であり、それはレイとフィンの二人なのである。
『フォースの覚醒』でフィンとレイが乗ったミレニアム・ファルコン号はジャクーの砂丘の間を飛び駆け抜ける。
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パーシヴァルの聖杯探求とフィンの旅の共通点
さて、フィンはカイロ・レンにスターキラー基地に連行されてしまったレイを救出するため、ハンとチューバッカと一緒にスターキラー基地に潜入する。見事レイを助け出し、脱出を図るレイとフィンだが、カイロ・レンに見つかってしまい彼らは決闘することになる。
実は、面白いことに、この『フォースの覚醒』に描かれたフィンの物語もパーシヴァルの物語との共通点があるのだ。
カイロ・レンと対峙したフィン。フィンはマズ・カナタから預かった青い光刃を持つルークのライトセーバーを使って戦うが、カイロ・レンに圧倒されてしまい、背中に一撃を受け昏睡してしまう。『フォースの覚醒』でのフィンの話はここで終わる。エピソード8『最後のジェダイ』では、フィンはこの昏睡状態から目覚めて再度活躍するが、それまでは昏睡したままとなるのだ。
実は、パーシヴァルの物語もこれに似ているのである。
聖杯探求の物語の中で、パーシヴァルは、領主の亡骸を運ぶ武装集団と出くわし、「何者か」と聞かれ「アーサー王の宮廷から来た」と答えると、襲撃されてしまうという話がある。そしてパーシヴァルは乗っていた馬を殺され、彼自身も深手の傷を負い、あわや殺されかけてしまうのである。
だが、そのパーシヴァルの危機を救った騎士がいる。それは、なんとガラハッドなのである。ガラハッドは殺されかけているパーシヴァルの前に現れ、その場にいた大勢の騎士たちを相手に一人で果敢に戦い、とうとう彼らを撃退するのである。こうしてパーシヴァルは命の危ないところをガラハッドに救われたのだ。
ガラハッドはこの敵を追い払って立ち去るのだが、パーシヴァルは、自分が殺されかけた惨めな姿に意気消沈してしまい、嘆き悲しみ倒れ込んでしまう。そして、日も暮れて夜になったので、そのまま身を横たえると、パーシヴァルはそのまま眠り込んでしまうのである!
もう、お分かりだろう。
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のクライマックスシーン。フィンは最初、カイロ・レンに立ち向かうが、背中に一撃を受け倒れてしまう。一度気絶したレイは起き上がり、カイロ・レンに向かっていく。フィンを救い出したレイ。そして倒れ込んで昏睡してしまうフィン。レイはガラハッドであり、フィンはパーシヴァルであり、このクライマックスシーンは、アーサー王物語におけるエピソードの通りなのである。
カイロ・レンに一撃を受けあわや殺されかけるフィン。この直後、レイが現れフィンは救われる。聖杯探求の中でパーシヴァルも襲撃を受けた騎士の攻撃からガラハッドによって救われるのである。
カイロ・レンの攻撃をうけ昏睡したフィン。聖杯探求の中で襲撃を受けたパーシヴァルもそのまま倒れ込み深い眠りにつく。
その後、聖杯探求の物語のパーシヴァルはどうなるのか?聖杯探求では、パーシヴァルは眠っている間に、夢の中で女性の姿に化けた悪魔や、ドラゴンに乗った女に化けた悪魔などに出会う。この悪魔はパーシヴァルを誘惑するのだが、ぎりぎりとおころでパーシヴァルは悪魔の誘惑を断り、間一髪のところで神の道をそれることなく目覚めるのである。
『フォースの覚醒』では、フィンは昏睡したところで終わるが、『最後のジェダイ』で彼は目覚めるだろう。『フォースの覚醒』でフィンは、ファースト・オーダーを脱出したが、まだレジスタンスに参加して戦うことは決意していない。彼の目的は、ファースト・オーダーから逃げることであって、スターキラー基地に行ったのもレイを救出したいためであった。
悪魔の誘惑を断ち切り、神の道をすすんだパーシヴァルは、聖杯を見つけることに成功する。フィンは、ファースト・オーダーから逃げるのか、それともレジスタンスに加わり敵と戦うのか、己の向かうべき道を決めなければならない。
昏睡中に、フィンもまたファースト・オーダーの恐怖、逃げるという誘惑を夢見るのだろうか。フィンは次作『最後のジェダイ』で、見事に誘惑をたち覚醒することができるのだろうか?
聖杯探求におけるパーシヴァルにとっての試練は、そのままフィンにとっての試練であり、この部分もまたアーサー王物語と『スター・ウォーズ』の物語に共通しているのである。
まとめ
前回の記事のまとめにも書いたが、『スター・ウォーズ』の物語は古来の様々な神話、伝説に基づいて作られており、まさしくこれが『スター・ウォーズ』が1977年に初めて登場して以来、多くの人の心を引き付けてきた要素だと考えている。
したがって、このブログ記事では、古来の様々な神話や伝説を紐解くことでスター・ウォーズの謎解きをしていこうと思っている。
前回、新三部作とアーサー王物語の共通点とレイの謎についてまとめてみたので、今回はフィンを取り上げた。フィンのキャラクターもまたアーサー王伝説そしてアイルランド神話の影響を受けており、共通点を比較考察してみることでフィンに関する謎解きをしてみた。
この記事で考察してきたように、フィンは、フィン・マックールでありパーシヴァルであることがわかった。聖杯探求に出かけるガラハッドもパーシヴァルも円卓の騎士である。レイがフォース感応者であり、将来ジェダイ騎士になることはわかっている。ではフィンはどうなのだろうか?
例えば、フィンがパーシヴァルであることは、フィンがフォース感応者であり、最終的にはジェダイになるべく男としてキャラクター設定されていると考えることはできないだろうか?
『フォースの覚醒』の劇中、フィンがフォース感応者であることを示すシーンはなかったのだろうか?フィンの登場場面を振り返って、この点に関する考察は別途進めてみたいと思う。
レイやフィンに関する考察は、まだまだ1回分の記事には書ききれていないものがあるので、読者の方には申し訳ないが、数回に分けて整理しながら書いていこうと思っています。
さて、次回はカイロ・レンそしてスノークの正体について考えてみたい。実は彼らの正体もまたある神話に深く結びついている。というわけで、フォースと共にあれ・・・
《スター・ウォーズ映画最新作『スター・ウォーズ / 最後のジェダイ』は2017年12月15日より全国ロードショー》
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