10月10日、遂に『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』の予告編第2弾が公開されました。以前2回に分けて、予告編第1弾によるストーリ予測をしてみましたが、今回公開された予告編第2弾の気になる内容をチェックしたいと思います。
(ここで書いている事は、あくまでこれまでメディアに公開された情報から筆者が独自に予想したもので、映画のストーリーを伝えるものではありません)
最終更新:2017/10/11 レイとカイロの最後のシーンに関する考察を追記
《!以後、ネタバレを含みます!》
以前の記事:『最後のジェダイ』予告編第1弾によるストーリ予測は以下
カイロ・レンとスノークの声
予告編最初のシーンは、カイロ・レン。カイロ・レンが立っているのファースト・オーダー軍のスターデストロイヤーの格納庫らしき場所。よく見ると、真ん中で動いているAT-STが見える。
惑星クレイトでレジスタンス軍への地上攻撃をかけるファースト・オーダー。新型のATウォーカー7台が一列に並ぶ。注目すべきは真ん中、ウォーカーの上を飛んでいくのは、『フォースの覚醒』で登場したカイロ・レンのシャトル。ということは、すなわち惑星クレイトにカイロ・レン自身もやってくるということだろう。ストームトルーパーを率いてカイロ・レンはレジスタンス基地へ攻撃をするのだろうか。
ストームトルーパーを先導して歩くカイロ・レンのシーンもある。地面の様子そしてカイロ・レンが仮面をつけていないことから、惑星クレイトのシーンだと思われる。
一連の流れは『帝国の逆襲』でホスを襲撃したダース・ヴェイダーと彼の率いるスノートルーパー重なる。あの時、ヴェイダーはルークそして(最終的にルークを捕まえるために)ハン・ソロを追っていた。
今回、カイロ・レンはレイあるいはレイアを追ってやってくるに違いない。
ヘルメットを着けたカイロ・レンが、自分のライトセーバーを拾い上げる。赤壁をしているこの部屋は、はすでに明らかになっている最高指導者スノークの玉座の間だろう。また、拾い上げるライトセーバーの左右には、スノークの赤い近衛兵(ロイヤルガード)の姿が床に写っていることからも間違いない。
前回『フォースの覚醒』の最後で、スノークはカイロ・レンの修行を完成させるときが来た、と言う。『最後のジェダイ』の冒頭で、スターキラー基地を脱出したカイロ・レンは再びスノークの前に謁見し、その修行を成就させるための試練を与えられるに違いない。このシーンはそのスノークとの謁見のシーンと思われる。
一連のシーンにスノークの言葉が重なる。おそらくカイロのことを言っていると思われるが、予告編の後半に登場したスノークとレイの対面の場面を考えると、レイのことを言っているとも考えられる。
初めて出会ったとき、激しく荒れ狂う力を見た。そしてそれ以上の何特別なものを。
When I found you I saw raw untamed power, and beyond that … something truly special.
レイとルーク
場面が変わってレイ。ルークのライトセーバーを起動するレイ。惑星アク=トゥーでのルークのもとでの修行の場面。レイの修行のシーンは、『フォースの覚醒』でレイがルークにライトセーバーを渡した最後のシーンの直後から始まる。
レイが朽ち果てた木に近づくと、前回の予告編にもあった何故の書物とそれを指す光。古のジェダイの教えた古文書と思われる。レイはルークからフォースについて深く教えを受けることことになるのだろう。
レイの訓練シーンが続く。『フォースの覚醒』で見せたレイのライトセーバーさばきが、徐々に洗練されたものになっていく様子がわかる。
ルークとレイ。瞑想しているレイ。すると地面が割れる。隣にいたルークもレイのフォースの力の強さに驚く。そして、ルークがこう語る。
このような生の強さをかつて一度見たことがある。その時は恐れなかったが、今は違う。
I’ve seen this raw strength only once before, it didn’t scare me enough then. It does now.
ルークの語る生の強さとは、訓練されていないが恐ろしく強いレイのフォースの強さのことを言っている。そして、かつて一度見たと語るのは、カイロ・レンのことであろう。その時は恐れなかったルークだが、カイロ・レンを訓練し失ったことにより、レイの未熟だが強大な力を鍛えることに躊躇する。
この台詞は、この予告編冒頭のスノークの台詞に登場する、スノークが初めて会った時に感じたという「生の荒々しい力(raw untamed power) 」と対になっている。
ルークの過去。『フォースの覚醒』の中でレイが見たフォース・ビジョンのうちルークの過去が少しずつ明らかになると思われる。この場面は、ルークのジェダイ寺院とそれがレン騎士団によって破壊される場面で、倒壊した建物の瓦礫の下から伸びた手は、ルークの義手。
今回もレイの瞑想シーンがあるが、その中で、レイは『フォースの覚醒』に登場したレイのフォース・ビジョンと同じものを見るのではないだろうか?ただし、より詳細に明確な形になって、過去にルークに何があったのかを語る重要なシーンになると思われる。
ルークはレイを訓練することに対して不安を抱き、躊躇するのだろう。レイの表情が意味するものとは何か?レイ自身も己の持つ力の強さに気づきながらどうしていいか分からない不安をいただいている。そして、マズに「ジャクー待っている人はもう戻ってこれない」と言われたが、ようやく自らを導いてくれる唯一の存在としてルークを見つけたレイだったが、そのルークが自分を見捨てることに対して失望と不安を抱くに違いない。
カイロ・レンとレイア
ヘルメットを取るカイロ・レン。だが、その直後、自らの手でヘルメットを壁にぶつけて破壊する。『最後のジェダイ』の後半で、カイロ・レンがマスクを着けていない理由が明らかになった。なぜカイロ・レンは仮面を自らの手で破壊したのだろうか?
過去を葬る。殺すしかない、それが唯一の方法
Let the past die. Kill it, if you have to,
カイロ・レンが乗る戦闘機と2機のTIE戦闘機。宇宙戦の様子は、レジスタンスの惑星ディカーからの撤退戦と思われる。戦闘機に乗ったカイロ・レンは、母親であるレイアが乗るレジスタンスの司令船に迫る。互いの存在を感じとるカイロとレイア・・・レイアの乗った船ごと破壊しようとするカイロ・レン・・父親のハンに続いて、母親であるレイアを殺してしまうのだろうか?
ひょっとすると、最高指導者スノークがカイロ・レンに与えた試練はこのことなのではないだろうか?すなわち自分の母親であるレイアを殺せと。そして、カイロ・レンはそれを躊躇し、実行できなかった。前作で彼自身が言ったいた「光の誘惑」によってである。それによって、彼はヘルメットを破壊するほど衝動的な自分に対する怒りを覚えたのかもしれない。
最高指導者スノークは、『フォースの覚醒』の小説版で、「帝国の崩壊をもたらしたのがヴェイダー卿の感傷」であり、父親であるヴェイダーが自分の息子であるルークを殺していれば帝国は崩壊しなかった、とカイロ・レンに説いている。したがって、スノークはカイロ・レンに光の誘惑に惑わされず、肉親を殺害することで、暗黒面の習得が完成すると教えているのではないだろうか。
ミレニアム・ファルコン号の活躍
本予告編でもミレニアム・ファルコン号が登場する。今回、明らかになったのは赤と黒と洞窟か渓谷のような場所。おそらく惑星クレイトと思われる。
この時、ファルコン号を操縦しているのは誰になるのだろうか?ファルコンの操縦は普通2人必要。ハンは死亡しているし、レイは別行動と思われるので、操縦士はチューバッカとポーグなのだろうか?
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惑星ディカーの戦い
惑星ディカーからの撤退戦におけるポー・ダメロン。味方の艦がやられていく状況を見て驚き慌てる。前回の予告編にあったポーのX翼機が破壊されるのは、この後の場面と思われる。敵襲に驚いたポーは、自ら出撃するためフライトスーツに着替えBB-8と共にX翼機に向かうが、格納庫に着くと同時に破壊されてしまう。
そのため、後半では、新型のエンジンを搭載したX翼機(ブーステッド・Xウイング・ファイター)に乗り込み出撃することになるのだろう。ブーステッド・Xウイング・ファイターのエンジン始動の様子も予告編に登場した。
フィンとファズマの決闘
キャプテン・ファズマが登場。ファズマとフィンが一騎撃ちの戦いを繰り広げる。場所はおそらくフィンが潜入したファースト・オーダー軍のスターデストロイヤーの格納庫。よく見ると背後に、燃えるAT-STウォーカーが見える。
潜入したフィンが捕らえられるか、自らファズマの元へ赴いて戦いを挑むのか。いずれにせよ、前回はアクションシーンのなかったファズマだが、今回は槍のような武器を持ち、激しいアクションを見せてくれることがはっきりして期待が高まる。
ちなみに、フィンが持つ武器は、『フォースの覚醒』でライトセーバーを持ったフィンと戦っていたストームトルーパーが持っていた武器に似ている。
惑星ディカーの戦いでは、ブーステッド・Xウイング・ファイターでポーと一緒にBB-8も出撃。惑星ディカーから脱出する際の場面と思われる。 『フォースの覚醒』の予告編でもXウイングに乗るBB-8が登場していた。今回は攻撃をうけてビリビリっとしています。相変らず愛らしい姿を披露してくれます。
ルークとレイア
再びルークが映り、ルークの台詞が重なる。おそらくレイに向かって言っている言葉と思われる。前述したようにルークはレイの訓練を躊躇するが、その様子をみてレイはルークを一度見限るのではないだろうか。『帝国の逆襲』にあったように、かつてのルークがオビワンやヨーダの制止を聞かずにヴェイダーと対面したように、レイもまたルークの元を離れるに違いない。
それにより、最高指導者スノークと対峙することになるのだ。
道を誤ればすべて終わりだ!
This is not going to go the way you think!
あるいは、このルークの台詞は裏切ったカイロ・レンに対してのものという可能性もある。背後で雨が降っている様子から、惑星アク=トゥでカイロ・レンがルークとレイを襲撃した際に、ルークがカイロ・レンに向かって言う台詞とも考えられる。
惑星クレイトのレジスタンス基地。塩原を駆けていく小動物が登場。以前公開されたメイキング映像にも映っていた白キツネか犬のような動物は、クレイトで登場することがわかった。白い荒野を駆ける白い動物は、惑星ホスの雪原を駆けるトーントーンを思い起こさせる。
惑星クレイトのレジスタンス基地で物思いにふけるレイア。惑星クレイトでのファースト・オーダーとの戦いは惑星ディカーの撤退の後と思われるし、先に紹介したように惑星ディカーでの宇宙船でカイロ・レンがレイアを乗る船ごと破壊しようとしていたことから考えると、惑星ディカーでレイアは死ぬことはない、ということになる。
ちなみに、この沈んだ表情のレイアは何を考えているのだろうか。
私はレイはルークを見限り、一度惑星クレイトに戻ってくることになると考えている。レイアがレイと思われる女性と対面するメイキング映像もあり、レイはレイアと再会するだろう。一つの可能性として、この場面は、レイがルークの元を去ってきたことに対して悲しみの表情を浮かべていることも考えられないだろうか。
あるいは、レジスタンスの行く末か、カイロ・レンのことだろうか。
『最後のジェダイ』特別映像にあったレイアとレイと思われる人物の撮影風景
再び惑星アク=トゥのシーンと思われる。海か池のような水中に飛び込むレイ。泳いで這い上がった先の岸にはルークがいる。勝手な予想だが、ひょっとするとこのシーンは、おそらく『帝国の逆襲』で描かれた洞窟のシーンと同じような場面になるのではないだろうか?『帝国の逆襲』でルークは暗黒面の力の強い洞窟に入って、自分自身の化身としてのダース・ヴェイダーの幻影を見た。
レイは何を見ることになるのだろうか?
ファースト・オーダーの軍服に身を包んだフィン。ファースト・オーダーへの潜入任務の様子。あるいは、潜入がばれてストームトルーパーに連行されている場面のどちらかと思われる。キャプテン・ファズマとの戦いはこの後だろう。
集合したファースト・オーダー軍と予告編冒頭にも出てきた惑星クレイトを侵攻するファースト・オーダー軍の様子。ここでもカイロ・レンのシャトルが見える。空中戦ではTIE戦闘機が撃墜されるシーンもあり。
スノーク登場!
スノークが『フォースの覚醒』よりはっきりとした姿で予告編に初登場。彼の正体は依然不明だが、今作でレイと対峙することになることははっきりした。対峙するのは、スノークの玉座の間。右上には赤い近衛兵(ロイヤルガード)が見える。
フォースを使ってレイを空中に浮かせるスノーク。そうえいば物を静止させる術は、『フォースの覚醒』でカイロ・レンが使っていた得意技であり、スノークもこの技を使いこなせるということは、カイロ・レンが師匠スノークから受け継いだということだろう。
スノークがレイに言う。「自分の運命を果たせ」とは、まさしく『帝国の逆襲』でダース・ヴェイダーがルークに、『ジェダイの帰還』で皇帝パルパティーンがルークに暗黒面を受け入れるのだ、と言ったときに「それがお前の運命だ」と言ったのと同様だ。
この場面でスノークはレイを暗黒面に誘おうとするだろう。
お前自身の運命を果たすのだ・・
fulfill your destiny.
レイとカイロ
レイとカイロ・レン。向き合う二人。レイがカイロ・レンに言う。
助けが必要なの。私の居場所を示してくれる誰かが・・
I need someone to show me my place in all this.
衝撃的な最後。レイを見つめるカイロ・レン。そして、カイロ・レンが手を差し出したところで予告編は終わる。
レイはカイロと手を組むのだろうか?レイはルークを見限ってカイロ・レンを師として受け入れることを決意するのだろうか?そのまま見るとそのような感じがしてしまうが、予告編によるミスリードの可能性すら疑ってしまえるので何とも言えない。
しかし、カイロ・レンがレイのフォースの力の強さを知って以来、カイロ・レンはレイを暗黒面に欲しているのは事実であり、レイを誘惑するシーンは登場するはずだ。もしかしたら、レイの力を得ることで、彼自身がスノークに立ち向かうのかもしれない。
個人的に、物語の後半に関わってくると思われるカイロ・レンに関する露出が、レイやルークに比べて少なく、このあたりに何かしら『最後のジェダイ』最大の衝撃がありそうな気がしている。
予告編ではカイロ・レンに向かい合っているように見えるレイだが、彼女の着ている服装は惑星アク=トゥに来た時のままで、場所が特別映像で出ていたルークとライアン・ジョンソン監督が崖下で語り合っているシーンに良く似ている。またここでは左側に焚火の炎のような光も見えるし、特別映像ではファルコン号の側で焚火をしている場面の撮影の様子も公開されていることから、おそらくこの場面のレイが「助けが欲しいの」と訴えているシーンは、惑星アク=トゥでレイがルークに話しかけている場面ではないかと思われる。
『最後のジェダイ』特別映像から。ルークとライアン・ジョンソン監督
『最後のジェダイ』特別映像から。ファルコン号の側で野営するチューバッカ
まとめ
いよいよ公開された予告編第2弾は、これでもかというくらいに内容がかなり詰め込まれたものになりました。『フォースの覚醒』の時は、比較的予告編の台詞を少なめで、特にレイに関する部分はかなり伏せられていたのと、ミレニアム・ファルコン号が飛んだり、ハン・ソロが登場したりだけで、懐かしさで興奮してしまいましたが、シリーズ第二幕となり、前作以上に色々と新しいオリジナル要素も入ってきており、観るたびに引き付けられます。
今回の予告編でだいぶ映像が出てきましたが、最後のレイとカイロ・レンのやり取りに見られるように、やはり一番気になる物語の核になる内容については、まだまだ予期できない展開がありそうな感じです。さらに、ローズ、DJ、アミリン・ホルドー中将といった新しいキャラクターは今回の予告編には出てきません。これらの新登場キャラクターがどのように物語に絡んでくるのか、そのあたりが楽しみです。
ともかく、あともう2か月に迫った『スター・ウォーズ / 最後のジェダイ』。このブログを更新しながらゆっくりと待ちたいと思います。
というわけで、フォースと共にあれ・・・
追記:2017/10/13 予告編第2弾に関する新しい記事を追加しました。予告編に登場した重要シーンの旧三部作『帝国の逆襲』『ジェダイの帰還』との比較。
基本情報:『スター・ウォーズ / 最後のジェダイ』
[作品データ]
原題:STAR WARS: The Last Jedi
製作年:2016年
製作国:アメリカ
製作会社:ルーカス・フィルム
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
上映時間:---分
[スタッフ]
監督:ライアン・ジョンソン
脚本:ライアン・ジョンソン
製作:キャスリーン・ケネディ、ラム・バーグマン
[キャスト]
マーク・ハミル
キャリー・フィッシャー
アダム・ドライバー
デイジー・リドリー
ジョン・ボイエガ
オスカー・アイザック ほか
『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』予告編第一弾(ディズニー公式)
『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』予告編第二弾(ディズニー公式)
《スター・ウォーズ映画最新作『スター・ウォーズ / 最後のジェダイ』は2017年12月15日より全国ロードショー》
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