StarWalker’s diary

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『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』の謎解き ~艦隊残燃料18時間の謎を再考する~【ネタバレ・考察】

 スター・ウォーズ映画最新作『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』が遂に12/15に公開され、只今絶賛公開中です。前回、『最後のジェダイ』で、レイが惑星オクトーに滞在した日数と、レジスタンス艦隊における追跡劇における時間経過を比較した考察記事(『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』~レイは惑星オクトーに何日いたのか?~【ネタバレ・考察】 - StarWalker’s diary)を書きましたが、再鑑賞をして色々と確認した結果、前回の結論が間違っていたことに気が付きましたので訂正と再考の記事を書きました。

《!以後、『最後のジェダイ』のネタバレ含む。未鑑賞の方は読まないでくださいね》

 

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はじめに

 今回の記事は、以下の記事で書いたレジスタンスとの時差問題についての再考察です。未読の方はこちらを一読してからのほうが本記事内容を理解できると思いますので、リンクを張っておきます。ご自由にご参照ください。

www.lakestarwalker.com

 

 上記の記事では、フィンとローズが言及するレジスタンス艦隊の残燃料時間が18時間と発言されるタイミングが、惑星オクトーのおけるレイ滞在1日目の夜、19時から21時の間くらいにあたるとして、考察をして推論を書いたのですが、再鑑賞したところ、これが全くもって間違いだったことに気が付きました。

 正しくは、フィンとローズが「レジスタンス艦隊の残燃料時間が18時間」と発言するのは、2日目にレイがルークからフォースの概論を学んだあと、レイがファルコン号でチューバッカに対して、レジスタンス艦隊の動向とフィンの様態を聞くように言うシーンの間のカットバックでした。 

 このことを踏まえると、前回の記事の考察の結論は、全くの間違い、大嘘になります。本当に申し訳ありませんでした。

 そこで、確認できた正しい情報から、もう一度再考察をしてみたいと思います。

レジスタンス艦隊との時差問題を再考察

カットバックのタイミングのまとめ

  今回、もう一度カットバックの入るタイミングを確認したところ、正しくは以下のようでした。前回記事で間違っていたのは1点目のみですが、一応形として整理するため、2点目、3点目についても書いておきました。

  • カント・バイトに向かうフィンが「艦隊の残燃料時間が18時間分」と発言するのは、レイがルークからフォースの概論を学ぶシーンと、レイが雨の中で一旦ファルコン号に戻るシーンの間
  • レジスタンスの3隻のうち、病院医療船が燃料切れとなり撃沈され、司令船ラダスとニンカ号の2隻になる場面で、コニックス中尉が「残燃料は6時間分」と発言する。これは、レイとルークのレッスン2:ジェダイの終わるべき理由を語ったシーンと、フィンとローズがカント・バイトの牢獄で捕まっているシーンの間
  • 巡航艦ニンカが撃沈され、堪忍袋の緒が切れたポーが、ホルドーの作戦指揮を責めに艦橋へ行く。ホルドーは燃料を輸送船に移している。この時、ファースト・オーダー側の会話から残燃料はほぼ底をつきかけていることがわかる。このシーンは、ルークがジェダイの古文書の洞を燃やし、フィン、ローズらがカント・バイトから戻る超空間の中で、DJと前払いについてのやりとりをした後
実は結構正しく描かれている?

 さて、以上のことから再び考えなおしてみる。

 まず、2日目のレッスン1で、ルークは「明日、夜明け」と告げて、実際に朝一で訓練が始まるが、上記のように夏至に近い時期だと、少し日が昇って4時から6時というのもあり得る。そして、その後、レイはファルコン号に向かうが、18時間のカウントダウンが始まるのが、この間のタイミングになる。 

 そして、レッスン2については、夕暮れ時なので、18時から19時くらいとすると、その間に燃料は18時間分から6時間分まで12時間分ほど減っているわけであるから、なんと多少時差はあれどだいたい整合しそうである。

 では、燃料が6時間分となってから以降についてはどうか?

 ルークがジェダイの古文書の洞を燃やすシーンは、レイがミレニアム・ファルコン号で去ったあと、島の全景が映り、ここで時間帯が夜明け前であることがわかり、おそらく早朝4時前くらいだろうと思われる。

 また、前回述べたように、ポーが艦橋へ行ったとき、ホルドーは燃料を輸送船に移しているわけで、完全に燃料は尽きたわけではない。なので6時間には少し余裕があるはずで、4時間~5時間くらいではないかと考える。

 そうなると、夕暮れ時から夜明け前までの惑星オクトーでの時間のほうが若干長くなり、この間が4時間~5時間となると整合していないように見える

惑星オクトーでの一日をまとめてみる

 これだけでは何とも言えないので、もう少しまじめに惑星オクトーの昼と夜の長さを考えてみることにした。

   惑星オクトーに季節があるのかどうかはわからないが、仮にあるとして考えても、レイは劇中、ほぼ半袖姿であるので、北半球で言う夏あるいは初夏だと思われる。

    そうなると、やはり昼の長さはだいぶ長くなるはずだ。

    少しずるい気もするが、ここで参考として、この島のロケ地であるシュケリッグ・ヴィヒルの情報を見てみると、島の位置は北緯51度だそうだ。この緯度での可照時間を調べてみると、夏至の時は、16時間33分。同じく夏至における日の出は朝の3時半、日の入りは20時くらいとなり、夏は夜がだいぶ短くなる。

 これに基づいて、レイのオクトー滞在2日目のスケジュールを推測してみた。

 

  • 日出  : 4時
  • 早朝  : 5時~ 7時・レイ、目覚め、カイロと接触#1
  • 早朝  :  同時刻  ・レッスン1:フォースとは?

  (8時~10時、フィンら、カント・バイトへ-艦隊の残燃料18時間)

  • 午前  :10時~12時・レイ、ファルコン号、カイロと接触#2、雨

  (10時~14時、フィンら、カント・バイトで冒険、逮捕、牢獄へ)

  • 午後  :14時~16時・レイ、杖とライトセーバーの練習、晴
  • 夕方  :18時~19時・レッスン2:ジェダイの滅びる理由
  • 日没  :20時

  (20時~21時、病院船撃沈、コニックス中尉-艦隊の残燃料6時間)

  (20時~21時、フィンら、DJとカント・バイトから脱出)

  • 日没後夜:21時~22時・ルーク、瞑想、レイアとフォースで接触
  • 深夜  :22時~翌1時・レイ、カイロと接触#3、地下洞窟へ
  • 夜明け前:翌3時~翌4時・レイ、カイロと接触#4、オクトーを去る
  • 夜明け前:  同時刻  ・ルーク、ヨーダと再会、ジェダイ古文書を焼く

 

 どうだろうか?こうしてみると、若干時差は出るのだが、んとレジスタンス側の時間関係ときちんと整合していることが分かるのだ!

 また、コニックス中尉の発言についてだが、仮に輸送船に回す分の残燃料を差し引かれた残り分が6時間だという発言であれば、ほとんど問題なく、全ての時間の関係性はうまく説明できる

 (しかし、コニックス中尉は、ポーの反乱に協力しており、ホルドーの作戦を知らなかったと思われるので、6時間発言はやはり輸送船へ回す分は含まれていないように思えるが) 

まとめ

 以上のように、『最後のジェダイ』に書かれたレジスタンスとファースト・オーダーの追跡劇と、惑星オクトーにおけるレイの滞在時間は、きちんと整合していました。なんと、ライアン・ジョンソン監督の脚本はお見事です・・惑星オクトーが自転周期12時間とか、ごちゃごちゃ言いましたが、完全に間違っていました・・ごめんなさいです・・・ m(__)m

 読者の皆様には、前回投稿した記事内容の誤りについてお詫び致します。大変申し訳ありませんでした。今後、未確認情報についてきちんと確かめてから投稿するようにしていきますので、どうか今後とも変わらぬご愛顧頂きますよう宜しくお願い致します。