StarWalker’s diary

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『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』の謎解き ~なぜカイロ・レンはレイの両親がわかったのか?~【ネタバレ・考察】

  スター・ウォーズ映画最新作『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』は昨年12/15より絶賛公開中です。本ブログでは引き続き、真面目な考察から妄想までいろいろなスター・ウォーズ関連の投稿していきたいと思います。今回は、『最後のジェダイ』の中で最も注目されたであろうカイロ・レンのレイの繋がりについての謎を考えてみます。


《!以後、『最後のジェダイ』のネタバレ含む。未鑑賞の方は読まないでくださいね》

 

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フォース・チャットの描写を解く

レイの周囲が見えないカイロ

 『最後のジェダイ』において、カイロ・レンとレイの不思議なフォースによる結びつきが描かれるが、この描写をよく見てみると、二人の結びつきは互いに補完しあう要素があることがわかる。

 1回目の接触で、カイロ・レンは最初にレイとつながったとき、レイにこう聞いていた。「俺の周りが見えるのか?俺には見えない。お前しか・・どうなってるんだ?」
 この言葉通り、レイにはカイロ・レンの周囲が見えているようだが、カイロ・レンにはレイの周囲は見えていない。

 これは以下のシーンからも視覚的にわかる。

 カイロ・レンは、傷の治療中に、レイの存在を感じ取る。そして、レイが放ったブラスターによる衝撃を受けて驚き、廊下に飛び出すが、この廊下のシーンで注目したいのは、ここでカイロ・レンの後ろを歩いていく将校の姿と廊下を走っていくマウス・ドロイドだ。

 この将校とマウス・ドロイドは、廊下に出たカイロ・レンと同じフレームにきちんと映っていて、カイロはこれを確認している。これはすなわち、カイロ・レンにはこの将校の姿が見えていて、彼には自分の周囲は見えていることを示す描写である。

自分の周囲が見えていないレイ

 では、レイはどうか?実は、この一連の流れの中で、カイロ・レンとの会話中、レイには自分の周囲が見えていないと思われるのだ。

 これも視覚的に表現されている以下の描写でわかる。レイには自分の周囲に存在しているケアテイカーが見えていないのだ。だが、カイロ・レンとの繋がりが途絶えた直後に、突然ずっとそこにいたケアテイカーが現れるのだ。

 彼らはずっとそこにいて洗濯なり何やら作業をしているのだが、カイロ・レンと話している間、レイには自分の周囲が見えていなかったのだ。

 目覚めた時のレイは普通だし、カイロ・レンに対して発砲するのも、彼の完全な姿をそこに見たというより、彼の気配を感じたという方がしっくりくるような描写だが、一旦石小屋を飛び出したレイが、カイロ・レンと会話をすると、カイロ・レンがレイに「俺の周りが見えるか?」とたずねている通り、レイにはカイロ・レンの周りしか見えていないのではないだろうか。

 そして、レイは小屋を出てきた背後からのルークの声に反応している。これによって我に返り、周囲を見渡すと、そこにいたケアテイカーに気が付くわけだ。

 この一連のシーンは、二人のアップのカットバックの切り替えしだけで表現されているので、逆に二人の視点でそれぞれがどのように見えているのかはわかりづらい。しかし、このように1回目の接触の時には、カイロ・レン側から見ると、突如、自分の部屋にレイが現れたように見えているかもしれない。

 

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『最後のジェダイ』で徐々に繋がりを強めるカイロ・レンとレイ

 

徐々に強まる繋がりの描写

 では、2回目の接触の時はどうか? 

 2回目の接触の時は、カイロ・レンが顔に手を当てると手の平に雨水が映る。この場面で、レイがいる惑星オクトーで雨が降っているのだが、その雨水がカイロ・レンの顔を濡らしているという描写だ。

 ここで、カイロ・レンは、1回目の描写よりもよりレイの周辺環境の影響を直接受けていることがわかる。

 1回目では、あくまでもレイの姿しか見えなかったカイロ・レンなのだが、今回は、レイと降っている雨水を感じており、カイロ・レンとレイの結びつきが強まっている

 この2回目の時には、おそらくだが、カイロ・レンには、レイと一緒に周囲に降っている雨もまた同時に見えているのではないだろうか?

  そして、最後にレイがカイロ・レンと接触するのは、レイの石小屋の中だ。

 この時はカイロ・レンのほうがレイの場所に現れているように見え、おそらくだが、ここでは、カイロ・レンにも完全にレイの周辺が見えているのではないか?

 この場面は、二人の結びつきの一連のシーンの中でも、二人の姿を間接的に第三者であるルークから見た視点で同一画面に収まる描写だが、こう考えてみると、最初の接触では、レイがカイロ・レンのいる環境に現れた形であり、最後はカイロ・レンがレイがいる環境に現れた形になっていることがわかり、この結びつきの中で、カイロ・レンは徐々にレイの方へ引き寄せられているように見える。

 

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前作でも仄めかされていた繋がり

原因は本当にスノークか?

   『最後のジェダイ』描かれたカイロ・レンとレイの繋がりは、スノークによるものだった。 これは、劇中でスノーク自身がはっきりと「私が二人をつないだ」と証言していることからも間違いはない。

 もちろん、スノークにはそうする動機がある。

 すなわち、レイを通じてルークの居場所を知ることである。彼はそのために、レイに同情を寄せていたカイロ・レンの弱さに付け入って、カイロ・レン経由で二人をつないで、レイが自分のもとへやってくるように巧みに仕向けた

 しかしだ。ここで考えたいのは、この二人はスノークが死んだのちも、まだ完全にその繋がりを失っていないという不思議だ。

 また、逆も言える。『最後のジェダイ』で描かれたような、スノークによる引き金がなくとも、『フォースの覚醒』時点から、カイロ・レンとレイの間には何かしらの繋がりがすでに確立されている。これは、前作の時点ではあくまで弱い繋がりに過ぎず、また互いにお互いをはっきり意識できるほどのものでないことは明らかだが、繋がり自体は存在している。

 このことは、『フォースの覚醒』の映画でもわかりにくいが仄めかす描写はあったし、小説ではもっとはっきりした形で描かれている。

 詳細は、別の記事(スター・ウォーズの謎解き~6~:フォース・ビジョンに隠されたレイとカイロ・レンの過去の謎 - StarWalker’s diaryスター・ウォーズの謎解き~7~:カイロ・レンの台詞から読み解くレイとカイロ・レンの繋がり - StarWalker’s diary・【注】左記記事は『最後のジェダイ』公開前に書いた予測を含むものです)でも書いたので、箇条書きにしてまとめるにとどめるが、例えば以下のような描写である(『フォースの覚醒』で登場シーン順に並べた)。

  • ジャクーでBB-8を逃がした報告を受け「どんな女だ」と取り乱すカイロ
  • レイのフォース・ビジョンに現れる一人の少年
  • レイのフォース・ビジョンで現れるカイロと思われる声
  • マズとレイの会話の終わりで現れる「それはベンだ」という声
  • レイと初対面で「お前は本当にジャクーのゴミ漁りか?」と詰問するカイロ
  • 「同情を寄せているな?」と尋ねるスノークに対し認めざるをえないカイロ
  • ライトセーバーを手にしたレイを見て「お前か」と呟くカイロ
  • ライトセーバー戦中に、レイに「師が必要だ」と説くカイロ

  カイロ・レンはレイを知っているのだ。だが、『フォースの覚醒』で出会うまで、二人には直接の面識はなかったと思われる。では、何故カイロがレイを知っているか?といえば、カイロ・レンは以前からレイのような女の子の存在をフォース、あるいは何かしらの繋がりを通じて知っていたからと思われるのだ。

 そして、『フォースの覚醒』から見れば、もともと、レイへの気持ちがあったのは、何を隠そうカイロ・レンの方なのである。

 一方、レイは、カイロ・レンに対しては「怪物」という印象しか抱いていない。だが、初めてレイと会ったカイロは、既に最初から同情を寄せているのだ。

  つまり、確かに『最後のジェダイ』でスノークは二人を結び付け、レイを引き寄せることに成功していた。しかし、スノークはあくまでもカイロ・レンのレイに対する同情と、二人の間にすでに存在していた何かしらの繋がりに気が付いて、それを利用したに過ぎないのではないか?

 その証拠に、二人の間の繋がりは、スノークの死後も存在している。

 これは、『最後のジェダイ』のラストシーンの時点では結局のところ、レイがカイロ・レンを拒絶したような形で終わっていたが、少なくともスノークの死によって完全に途切れたわけではないのだ。

 つまり、確かにスノークは二人を結び付けたが、これはもともと二人の間にある繋がりをうまく利用したに過ぎず、繋がり自体をスノークが作り出したわけではない。だから、スノークの介入前も、スノークの死後も、二人には何かしらの繋がりが存在していると考えられないだろうか。

 

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カイロがレイを知っていた理由とは?

 そう考えて『フォースの覚醒』で描かれたことの事実を見てみよう。そうすると、一度もレイにあったことのないカイロ・レンが、何故かレイに同情を抱き、『フォースの覚醒』の最後では「お前か」と呟いたまでの経緯が分かる。

   『フォースの覚醒』の出来事をもう一度並べて確認しよう。まず、ジャクーでBB-8を逃がした報告を受け「どんな女だ」と取り乱すカイロ・レンだ。

 スターキラー基地内でこの報告を受けた時、カイロ・レンはレイと出会う前だが、それが女であるということに強く反応している。推測だが、カイロ・レンは以前から、フォースによる予知夢の中で、将来出会うこのレイという少女の姿をおぼろげながらに見ていたことが考えられないだろうか?

 レイも同様に、惑星オクトーの情景を夢で見たことがあるのである。カイロ・レンも同様にレイをすでにフォースを通じて予知夢の中で知っていたと考えても不思議ではない。だからこそ、その少女の正体がレイであることに気が付いた時に、「お前か」と呟くのである。

 だが、不思議なのは、カイロ・レンはレイと出会ったときには、まだ「お前か」と気が付いていないことなのだ。もし、カイロ・レンがその容姿を含めてレイの姿を完全に知っていたら、レイと出会った直後に「お前か」と言うはずなのだ。

 だが、そうではない。カイロ・レンがあくまでレイが「お前」であることに気が付くのは、スターキラー基地で、レイがライトセーバーを握った姿を見たその時なのである。

 ここでカギになるのはスターキラー基地であることと、レイがライトセーバーを握っていることだ。カイロ・レンがライトセーバーを握ったレイを見たのはこの瞬間が初めてだが、このカイロ・レンの驚いた様子には、ライトセーバーを握ったレイの姿に何かしらの既視感を感じていることが見て取れる。

 では、カイロ・レンが感じたであろうこの既視感はどこから来るのか?

 カイロ・レンとレイには、昔から何かしらの繋がりが存在している。カイロ・レンはレイのような少女の存在を知っている。そして、レイのフォースが覚醒した時、レイはフォース・ビジョンの中で、少年であるカイロ・レンの姿を見ている

 私の考えはこうだ。もし、カイロ・レンとレイに繋がりが存在していたとすると、レイがマズの城で、ライトセーバーに触れ、フォース・ビジョンを見たことでレイのフォースが覚醒した時、彼女がカイロ・レンの姿を見たのであれば、逆にカイロ・レンも、同様にレイの姿をこの時見たと考えられないだろうか?

 つまり、レイが見たフォース・ビジョンは、レイがそれを見たとき、同様にカイロ・レンもカイロの視点から同じものを見たとは考えられないだろうか?

 

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 『フォースの覚醒』でカイロ・レンの姿を見たレイだが、この時、カイロ・レンもまたフォースを通じてレイの姿を見たのでは?

 

 レイのフォース・ビジョンには、過去だけでなく未来も含まれていた。つまり、雪が降る森の中(スターキラー基地)でカイロ・レンとである自分自身の姿である。もし、カイロ・レンがこれと同じものを見たとするならば、カイロ・レンは近い未来に、雪が降る森の中(スターキラー基地)で少女と対峙することを知っただろう。

 さらに、レイはフォース・ビジョンでルークの青いライトセーバーの過去を見た。カイロ・レンも同様に、レイがこれを見たときに、このライトセーバーの過去を見たとしたらどうだろう?

 スターキラー基地で、青いライトセーバーを握ったレイと対面した時、カイロ・レンは悟ったのだ。これまで俺が夢の中で見てきた女が、まさしくこのジャクーのゴミ漁りだったこの女だったのか!と

カイロ・レンがレイの両親がわかった理由

    カイロ・レンはレイに対してその両親の正体を明かす。しかも、カイロ・レンはレイがそのことを言うよりも早く、レイが両親に捨てられたことに気づいていた。

 だが、何故なのだろう?

 最初にカイロがレイの両親について見透かしたような発言をするのは、『最後のジェダイ』における3度目の接触の時だ。つまり、レイがカイロ・レンに対して「なぜ父親(ハン・ソロ)を殺したのか?」と悲しみながら聞く場面。

 「あなたのことを愛していたのに、なぜ憎んだのか?」と聞くレイに対して、カイロは「憎んでいない。お前も両親に見捨てられたはずだ」と逆に糺すのだ。

 結局、このことで、レイは遂に答えを探すべく、島の地下にある暗闇の洞窟の中にはいっていく。だから、レイにこの行動を決心させたきっかけはカイロ・レンが作ったものだ。

 だが、カイロ・レンはレイが両親に捨てられただろう、ということを何故知ったのだろうか?

 『フォースの覚醒』で描かれていた。レイを初めて尋問したカイロ・レンは、レイの心の奥底になる孤独感を読み取り、さらに父親に対する思いも感じとっているこれは、「ハン・ソロ、彼を父親のように思っているな。お前には父親がいない。」と発言していることからわかる

 実際に、この尋問の後、スノークにレイのことを報告したカイロ・レンは、スノークから「その娘に同情を寄せているな?」と問われている。つまり、カイロ・レンはまさしくこのレイへの尋問の後から、彼女に同情を寄せるようになっているのである。

 これは、すなわち、両親に十分に愛されずに育ったフォースの強い少年であったカイロ・レンことベン・ソロが、自らの境遇と似たものを、レイに感じたからだ。

  おそらく、この時にカイロ・レンは、レイの孤独感が両親に捨てられたことからくることに気が付いていたのだろう。

 確かに、カイロ・レンはレイの孤独については知ったに違いない。そして父親がいない事実もである。だが、両親の正体までもは見抜いていない。むしろ、カイロ・レンは「お前には父親がいない」としか言っておらず、それ以上のことは見抜いていないのだ。

  では、なぜ、カイロ・レンはレイの両親の正体に気が付いていたのだろうか?レイが両親に捨てられたことがわかることと、レイの両親が誰だかわかることは、2つの異なる事象である。

 前者については、『最後のジェダイ』のレイとの3回目の接触までにカイロ・レンは知っている。

 だが、レイの両親については、カイロ・レンがレイをスノークのもとへ連れて行く途中のエレベーターの中で、「お前の両親がわかった」と彼女に告げるシーンで初めてそれが仄めかされ、そして、スノークの死後、レイを説得しようとするカイロ・レンが、レイの口から言わせる形で両親についてカミングアウトする。また、それだけでなく、レイの両親が「ジャクーの粗末な共同墓地で眠っている」ということすら見抜いてしまっているのだ。

    『フォースの覚醒』の小説版には、レイを尋問するカイロ・レンがレイの記憶のうちにあるある部分について、カイロ・レンの追及出来ない何かがあることに気がつく場面がある。

ああ、何かがある、男は思った。そこに、面白いものがある。地図ではない。それにはまだ時間がかかる。だが、調べてみる価値はありそうだ。そこを探り、正体を確かめ、分析しようとしたが―。

《 出典:スター・ウォーズ フォースの覚醒(講談社文庫)》

スター・ウォーズ フォースの覚醒 (講談社文庫)

スター・ウォーズ フォースの覚醒 (講談社文庫)

 

 

    そして、『最後のジェダイ』で、カイロ・レンはレイに対して「お前はずっと知っていて隠していた」と言う。この知っていて隠していた事実こそが、『フォースの覚醒』の小説の中で触れられたレイの両親に関する記憶であったのだろう。
 カイロ・レンは、『フォースの覚醒』でレイを尋問した時に、そこを探ることはできなかった。レイ自身がその探索をはねのけたからだ。しかし、『最後のジェダイ』の中で、カイロ・レンはレイと4回目に接触した時に、このことをレイとの繋がりを通じて知ったのだろうと思われる。

 3回目に接触した際に、カイロ・レンはレイに対して「お前も両親に捨てられたのだろ」と問いただす。これは、どちらかと言えば、カイロ・レンがはったりを利かせたように聞こえなくはない。しかし、ともあれ、レイはこの言葉がきっかけとなって、いよいよ自分の心に秘めていた記憶を探るために、島の地下へと行くのだ。

 この地下の鏡のシーンは、レイが知ることを恐れていた事実、すなわち両親の正体、それに関するレイが葬りたいと思っている記憶、それに対するレイの心の中の恐れに向き合うことの象徴だ。

 そして、その地下でレイは、両親に会うことは叶わなかった。

    強い孤独感に襲われたレイは、カイロ・レンに接近する。カイロ・レンとレイが手を触れ合うあの場面で、レイはカイロの心が見えたと言う。だが、この時、カイロ・レンもレイの心が見えたはずだ。    

    レイは彼女の両親が誰だか知っていた。彼らがもう戻ってこないことも。レイが密かに隠していた「何か」に対して、レイ自身が心を開いて受け止めざるを得なかった時、カイロ・レンはそれを共有したのだろう。

 カイロ・レンは、レイの語った地下において彼女が経験したこと対して、レイの両親が「誰でもないただの無名な人たち」であり、レイが捨てられたと信じた。

 まとめ:なぜフォースは二人を結び付けるのか?

  カイロ・レンはレイに聞く。「フォースはなぜ俺たちを結び付ける?」この質問の答えは『最後のジェダイ』の中で一応説明される。スノークが二人を結んだからだ。

 しかし、『フォースの覚醒』を見ればカイロ・レンとレイは過去から何かしらの繋がりをもって存在していることがわかる。レイは気が付いていなかったが、カイロ・レンは知っていたのだ。

 だから、このカイロ・レンの質問の回答はまだ答えが出ていないのだ。カイロ・レンとレイの結びつきは、『最後のジェダイ』で初めて描かれたものではなく、これは新三部作における重要なカギだろう。つまり、三部作完結編である『エピソード9』において、この結びつきがよりはっきりと、そしてその意味についても明らかになってくるのではないだろうか?

 まさしく、カイロ・レンとレイの出会いは、ディズニー映画の名作『眠れる森の美女』で描かれた『いつか夢で(Once Upon a Dream)』と同じように、夢の中でお互いを知っている王子と姫が互いの正体を知らずに運命的に出会い結ばれるという典型的なラブ・ロマンス文学の形を踏襲しているのだ。

    ちなみに『眠れる森の美女』のオーロラ姫のオーロラは、ローマ神話の曙、夜明けの女神アウローラの名前に由来し「夜明にさす光」の意味で、光の到来を意味する神の名前で、レイ(光)と同じで、オーロラとフィリップが森の中で出会うが如く、カイロとレイも森で出会うのだ。

    さて、この新三部作を読み解くためのカギはカイロ・レンとレイなのだが、彼らのこの先の運命はどうなるのだろうか?

 そして、それは少なからず、この新三部作がどのようなエンディングを迎えるのかということに関わってくるので、次回以降、また別の記事にして投稿しようと思います。

 

参考:カイロ・レンとレイの謎についての関連記事

www.lakestarwalker.com

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