スター・ウォーズ新作の話題は、いよいよ6月に公開される『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』でもちきりという感じではありますが、一方で、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』はまだ劇場でも公開中です。
『最後のジェダイ』については、3月6日にジェイソン・フライによつ小説版が出版されることになっています。小説版は映画は描かれなかった部分を知るためにも早くその中身が知りたいところですが、どうやら真偽は不明ながらいろいろと情報がリークしてきました。
《この記事は『最後のジェダイ』と未出版の小説版に関するネタバレを含みます!》
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ルークの妻に関する記述がリーク!
インターネットで出回っている情報によると『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』の小説のプロローグ部分で、なんとルークの妻に関する記述があるらしい。その冒頭(プロローグ)箇所の記述はこうだ。
ルーク・スカイウォーカーは惑星タトゥイーンの冷たい砂地に立った。彼の妻が横にいた。
非常に興味深い記述である。ルークが一時的にでも妻帯者であったというのは全くこれまで語られておらず、これが事実ならば、ルークは『ジェダイの帰還』以降『フォースの覚醒』および『最後のジェダイ』までの30年間に妻を持ったことがあるということが公式に正史となる。
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とすると、これはもしかして、こちらの以前の記事(スター・ウォーズの謎解き~4~:『フォースの覚醒』から読み解くレイの母親の正体 - StarWalker’s diary)で書いたように、ルークの妻、レイの母親説が再燃するのだろうか?
しかし、この記述だけでは、ルークに本当に妻がいたかも含めてまだ不明なことが多い。ルークが持たなかった家族の夢を一人見ているということも考えられるし、この記述では、ルークはタトゥイーンにいる描写のようだが、惑星オクトーでルークは独りであるし、これは実際の出来事だったとしても、もちろん過去のことであることは間違いない。
今更ながら、ルークに関して正史を左右するような大きな設定の追加および変更を小説版で覆ることは考えにくく、どうやら噂では、やはり惑星オクトーにいるルークが、惑星タトゥイーンを去らずに、水分農夫として生きていたら・・という描写を見ている夢シーンということらしい。
ルークの横にいるのはケイミ―か!?
では、ルークの横に立っている女性は誰だろうか?そこで、噂として挙がってきているのが、この女性はどうやらケイミ―・ロヌーズナーではないか?という話である。
熱烈な旧作ファンはすでにご存知かもしれないが、ケイミ―は『スター・ウォーズ/新たなる希望』に登場した女性(映画版ではカットされ未公開だが、近年のDVDおよびブルーレイでは削除シーンとして見ることが出来る)で、ルークがまだタトゥイーンで水分農夫をしていた時に、アンカーヘッドやトシ・ステーションで、ビックスらとともにつるんでいた友人の一人だ。
同じくルークの友人であったフィクサーのガールフレンドとして登場する。
当時は、アメリカ人の女優かつ写真家であるキャサリーン・ノリス・スターク女史が演じた。
余談だが、このキャサリーン・ノリス・スターク女史は、チャールズ皇太子の弟であるヨーク公爵アンドルー王子と親密な中だったことで一時期有名になった人物だったりする。また『スター・ウォーズ』製作時には、キャリー・フィッシャーに代わってレイア姫役の候補に考えられていたこともあった。
ルークが、仮にこの冒頭シーンで惑星タトゥイーンの少年時代を夢に回想しているのであれば、ケイミ―が登場することは不思議でない。もしそうなら運命のめぐりあわせで、タトゥイーンを去り、銀河の伝説のジェダイ・マスターとなった孤高な男ルーク・スカイウォーカーのなんとも哀愁を感じさせる素晴らしい冒頭シーンになるだろう。
ルークの人生を振り返れば 、惑星タトゥイーンを飛び立ち、最後のジェダイとなってからはハン・ソロだけが唯一の友人なのだ。そして、そのハンを亡くなってしまった。
ルークの少年時代を語るうえでは、ケイミ―とビックスは重要な二人だ。なにせ、ハンを除けば、ルークの唯一無二の親友たちは惑星タトゥイーンでつるんでいた彼らしかいなかったわけなのだから。
そのうち、ビックスに関して言えば、『スター・ウォーズ』公開時には残念ながらカットされてしまったが、ビックスとルークのヤヴィンでの再会シーンは、特別編で復活している。しかし、ケイミ―とルークに関しては、これまで『スター・ウォーズ/新たなる希望』の小説版でしか登場せずに、今や残念ながらほとんど忘れ去られてしまった。
ケイミ―が、ルークの人生の最後を語る『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』の小説版で、正史に再びその名前が復活することになるのであれば、原作に対する最大級のリスペクトになると思う。
そして、なんといっても、タトゥイーンの二重太陽を見て最期を向えた『最後のジェダイ』、ルーク・スカイウォーカーの物語に相応しい、素晴らしい冒頭シーンになると思い、今から小説版を読むのが非常に楽しみだ。