StarWalker’s diary

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スター・ウォーズ新三部作の謎解き~5~:カイロ・レンとレイが完結するスカイウォーカー物語、エピソード9はSW版「〇〇〇〇」か!?

 スター・ウォーズ映画最新作『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』に続き、新三部作はいよいよその完結編となるエピソード9が、7月末から撮影が開始されるようです。
 エピソード9の物語はどう完結するのか?「光と闇」の物語というテーマで、ストーリーを考察する「スター・ウォーズ新三部作の謎解き」第5弾です。 

《!以後、『フォースの覚醒』『最後のジェダイ』のネタバレを含みます。またエピソード9に関するあらすじはあくまで筆者の予想であり公式なものではありません。

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はじめに

  本記事は、『スター・ウォーズ新三部作の謎解き~1~:なぜ新三部作は「光と闇」の話に生まれ変わったのか?』から続くシリーズ記事になります。直接この記事にやってきた方は、こちらの記事をお読み頂いてから読み進めていただくのが良いです。

《新三部作の謎解き~1~を未読の方はこちらから》

www.lakestarwalker.com

  前回の記事(スター・ウォーズ新三部作の謎解き~2~:エピソード9のワーキングタイトルが意味する「光と闇」の物語の結末とは? - StarWalker’s diary)で、カイロ・レンとレイは、光明面と暗黒面を再び一つのフォースの二つの側面として復活させるという目的のために生まれてきたのではないか?と書いた。 

 では、カイロ・レンとレイはどのような形で彼らが生まれてきた目的を果たすのだろうか?この破壊者カイロ・レンと創造者レイが完結させるスカイウォーカー家の物語のあらすじを予想してみようと思う。

破壊者と創造者

破壊者カイロ・レン

  カイロ・レンは「選ばれし者」ダース・ヴェイダーの血を受け継いでいる。だが、親が名も無き者であるというその出自について「選ばれし者」アナキン・スカイウォーカーの役割を受け継いでいるのはレイである。

 つまり、カイロ・レンとレイは二人で、アナキン・スカイウォーカーそしてダース・ヴェイダーだ。フォースにバランスをもたらした「選ばれしもの」であったアナキン・スカイウォーカーの持つ性質は、カイロ・レンとレイが2人で共有している。

 ダース・ヴェイダーは、闇のフォースの使い手であり、破壊者であった。つまり、旧共和国というジェダイ王朝と、銀河帝国というシス王朝の両方を破壊している。一方で、アナキン・スカイウォーカーはフォースにバランスをもたらすために生まれてきた創造者でもあった。つまり、銀河帝国というシス王朝を創造し、新共和国という新ジェダイ王朝の誕生の機会を創造した。さらに、次世代の担い手であるルークとレイアという子供まで創造している。

 では、破壊者の側面を持つダース・ヴェイダーを受け継ぐものが、カイロ・レンなのであれば、彼はエピソード9で、ついにファースト・オーダーというシス王朝を終わらせ、それだけでなく、スカイウォーカー王朝をも終わらせるのではないだろうか。

 これは、彼自身がそう言っていることからもわかる。

古いものは去るべきだ。スノーク、スカイウォーカー、シス、ジェダイ、そして反乱者たちも・・・すべて消し去れ。

 たしかに、この言葉通り、彼はいったんはスノークを打倒している。結果的に、ルーク・スカイウォーカーもだ。 そして、彼は、スノークを倒してファースト・オーダーの最高指導者となった。

 だが、このカイロ・レンの言葉の「古いもの」の中にある「スカイウォーカー」という言葉には、実は彼自身も含まれていることに彼自身が果たして気が付いているだろうか?

 また、カイロ・レンはこの時点では、ファースト・オーダーを引き継いでいるにすぎず、レジスタンスも壊滅しておらず、内戦は終結していない。

 それは、ルークがわざわざ証言している。

お前の言った言葉はすべて間違っている。戦争は始まったばかりだ。レジスタンスは今日生まれ変わるのだ。そして、私は最後のジェダイではない。

 つまり、破壊者としてのカイロ・レンの役割はまだ終わっていない。なぜなら、ファースト・オーダーという秩序は、まさしく最後のスカイウォーカーである彼自身の存在が君臨していることによってまだ残っているからだ。

 彼が破壊者としての目的を達成するためには、ファースト・オーダーと最高指導者となった最後のスカイウォーカーである彼自身の存在をも消さなければならないのだ。

創造者レイ

 カイロ・レンは破壊者であった。一方でレイは創造者である。『最後のジェダイ』で、カイロは旧体制を破壊することしか考えていない。それは彼が言う台詞が象徴している。

    しかし、レイは違う。『最後のジェダイ』において、レイは壊滅寸前となったレジスタンスについて、レイアにこう聞いていた。

反乱軍を再建できますか?

 しかし、反乱軍を再建するのは誰だろう?なぜならレイアはもういない。確かにポーなどの次世代のリーダーもいる。だが、ここで再建するのは誰か?という質問は組織的な意味でなく精神的な意味においてだ。

 旧帝国との銀河内乱で反乱軍を率いていたのはレイアであった。そして、もちろんレイアはスカイウォーカーである。だから、シス対ジェダイだけでなく、帝国軍対反乱軍という意味でも、スカイウォーカーは反乱軍の創造者的存在であったわけだ。

 しかし、レイアはもういない。つまり、スカイウォーカーの役割はこの文脈においてももう終わっているのだ。

 そう考えれば、おのずと、真の意味で反乱軍を再建するのはレイその人にほからなないということがわかる。だから、レイアは最後にレイにこういうのだ。

必要はものはすべてそろっています。

  まさしく、『最後のジェダイ』において、レイアとレイの最後のシーンはこの台詞で終わる。レイアは自分の目の前にいるレイに向かって、この台詞を言うのである。再建に必要なのはレイその人であって、必要な者は揃っている。

 この瞬間、ルークに続いて、スカイウォーカーの生き残りであったレイアもまた、レイに次世代へのバトンを引き継いで、その役割を終えていったのである。 

 この台詞が象徴するように、レイはまぎれもなく創造者なのだ。

    ルークが担っていた精神的な意味における反乱軍、レイアが担っていた組織的な意味での反乱軍はレジスタンスとして新三部作の始まりにおいては引き継がれていた。

    しかし、彼らスカイウォーカーが担っていた反乱軍は、同じくスカイウォーカーの血を引く者により、壊滅寸前に追い込まれてしまった。

   だから、スカイウォーカーに変わる創造者が必要になる。レイは精神的な意味で反乱軍を再建するだろう。そして、組織的にはポー・ダメロンが反乱軍を再建するだろう。

    だから。反乱軍側においてはスカイウォーカー家の役割は終焉している。あとは最後のスカイウォーカーであるカイロ・レンが率いるファースト・オーダー側におけるスカイウォーカー家の役割の終焉が残るだけだ。

 

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ファンタジーとしてみる完結編

ファンタジー映画のセオリー

 理由の説明が長くなりそうなので、先に結論を書きたい。実は、私はエピソード9では、これまでのスター・ウォーズの話に対する逆の発想で、レイが「普通の女の子」に戻る話として描かれるのではないか?と考えているのだ。

    元来から、いわゆる魔法もののファンタジーには、特別な力を持つ少女が、それを犠牲にしたり、真に愛する者のため、愛によってそれを正しく使えるようになる、あるいはそれを失うという話がある。

    宮崎駿監督の『魔女の宅急便』で、魔女のキキは一度飛べなくなってしまうが、最後のクライマックスで、ボーイフレンドであるトンボを助けるためにまた飛べるようになる。

    ディズニーアニメでも、例えば『塔の上のラプンツェル』で、ラプンツェルはその髪を切られることで魔法の力を失ってしまう。愛する者であるフリン・ライダーは魔女の手にかかり一度死ぬが、最後に愛の力で奇跡が起こって恋人が生き返る話だ。

    そして、『アナと雪の女王』でも同じように愛の力によって、エルサは自分の力を制御することができるようになり、妹のアナを救った。

 『ダーククリスタル』でもキーラは、ジンが大結晶を復活させようとする直前に、一度殺されてしまうのだ。しかし、蘇ったウルスケク族の力によって、再び生き返る。

 これは、ファンタジーではよくある展開であり、誰が自分の持っている特別な力とか自分自身が犠牲になることで、何かを救うという自己犠牲、すなわち究極の愛の形を示すという物語である。

とあるアニメとの意外な共通点

 前回の記事で書いたが、どうやらペルーのマチュ・ピチュが、エピソード9の撮影ロケ地に選ばれているというリーク情報がある。

 マチュ・ピチュは日本人の観光客にも有名だが、15世紀のインカ帝国の遺跡で、標高2,430mのアンデス山麓に属する山の尾根にある。そのことから、「空中都市」「空中の楼閣」とも言われている。

 そして、スペイン語でレイの名前が「王」であることは何度も書いてきた。

    また、エピソード9のワーキングタイトルは「ブラックダイアモンド」だった。そしてファンタジー映画の傑作『ダーククリスタル』との類似性についても前回の記事で書いた通りだ。すなわち、もともと高貴な存在だったウルスケク族が、善と悪の2つの部族になっていたが、再び1つになって昇天するという物語についてだ。

 究極の力、孤児、王族の血統、2つに分かれた1つの高貴な存在、黒い結晶、天空都市、破壊、そして昇天・・

 さて、こうしてエピソード9に関するキーワードをもう一度眺めてみると興味深い事実に気が付く。

 まさしく、これらのキーワードがそのまま物語になった映画、すなわち、もともと1つだった王家が2つに分かれて、善と悪となり、彼らがある究極の力と黒い結晶をめぐって天空都市で戦い、少年少女が全てを破壊し、最後に天空都市が昇天していく、という話の映画があったではないか!

カイロ・レンとレイがあの言葉を? 

    ずばり、1986年の宮崎駿監督なよるアニメーションの名作『天空の城ラピュタ』だ。このブログの読者には、ラピュタを見ていない人は少ないと思うので、ネタバレありだが簡単にだけ話を書く。

    ムスカとシータは、ラピュータ族の王家というもともと一つの高貴な家系だったが、地上に降りた時に二つに分かれたと説明される。そして、シータが持っていた飛行石は、ラピュータ族の末裔が再び天に帰るときに道標になるものだった。

   だが、ムスカラピュタを渡してはいけないと考えるシータとパズーは、ラピュタの恐るべき力を封印するためにある破壊の言葉を持って全てを終わらせるのだ。

 

天空の城ラピュタ [DVD]
 

 

 『天空の城ラピュタ』をはじめスタジオジブリアニメ作品はアメリカでは、ディズニーが配給しており、『天空の城ラピュタ』は『Castle in the Sky』の英訳でウォルト・ディズニー・スタジオ・ホーム・エンターテイメントからDVDが販売されている。

 そして、これはあくまで偶然だが、天空の城ラピュタ』の英語版ではムスカ大佐の声優を演じていたのは、あのマーク・ハミルなのだ。

    そういえば、『フォースの覚醒』時も話題になったが、2016年には『おもいでぽろぽろ』の英語版がアメリカで公開されており、レイ役のデイジー・リドリーがタエ子役で声優を演じていた。

 こう考えていくと、エピソード9では、カイロ・レンとレイが「ブラックダイアモンド」を手を合わせて握り、復活したスノークに向かって「バルス!」と叫ぶというエンディングが本当にあるかもしれない・・・。

 というのは、半分は冗談だが、エピソード9がスター・ウォーズ版「天空の城ラピュタ」となる可能性は高い。ファンタジー映画における完結編のセオリーというものは存在し、エピソード9も基本的には同じセオリーを踏襲することはありえる。

    J・J・エイブラムス監督は日本の大ヒットした『君の名は。』のハリウッドリメイク版監督にも選ばれている人でもある。『君の名は。』も夢と思いながら奇妙な出会いをした男女が世界を救う話であり、この手の話は五万とある。

    シータは、飛行石を持った特別な人間、ラピュタ王族の血を引く人間であった。だから、言うまでもなくムスカのように再びラピュタの力を蘇らせることも、彼女がその気になればできたのである。シータとパズーも親なしだが、彼らは全く純真であり、ムスカに飛行石もラピュタも渡さないだけでなく、自分たちのものにするわけでもなく、このどちらか二択を選ぶことをせずに、全てを破壊することで世界を救った

    シータはそれにより、自分の持っていたラピュタ王族という血統の特権を捨てて、普通の女の子となるのだ。

    では、エピソード9がスター・ウォーズ版「天空の城ラピュタ」になるとは具体的にどういう話になるのだろう?

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犠牲と救済

犠牲者カイロ・レン

 カイロ・レンは転向して自分が持っている強い光明面のフォースの力を犠牲にすることで償いを果たす。また、最後のスカイウォーカーとしてシスとジェダイとスカイウォーカー、スノークの対立を終結させる。

 これまでの記事(スター・ウォーズの謎解き~3~:ヒンドゥー教の三神一体とアーサー王物語から読み解くカイロ・レンの正体 - StarWalker’s diary)でも何度か書いているように、カイロ・レンの名前には、スカイウォーカーの子孫という意味が隠れている。そして、彼の称号である「レン」という名前も、日本語で「蓮」を意味する

 「蓮」はサンスクリット語で「パドマ」といい、これは、アナキン・スカイウォーカーの妻であり、ルークの母親であるパドメ・アミダラその人を表す。

 「選ばれし者」であったアナキン・スカイウォーカーは、フォースの生んだ子供であり、世界の破壊と創造の役割を持ったフォースの化身、アバターそのものであったと考えられる。

 ヒンドゥー教におけるシヴァ神とビシュヌ神との関係においても、「ヴィシュヌは世界が悪の脅威にさらされたとき、混沌に陥ったとき、破壊的な力に脅かされたときには「維持者、守護者」として様々なアヴァターラ(化身)を使い分け、地上に現れる」(wikipediaより)とされている。

 カイロ・レンの名前は、まさしく彼が「蓮を持ったスカイウォーカーの子孫」を表す言葉であって、彼がシス対スカイウォーカーの構図において、まぎれもなくヴィシュヌ側の男であることを示している。

 『最後のジェダイ』では、カイロ・レンはまだ闇に落ちたまま物語が終わっていた。しかし、彼は再び光に転向するはずだ。そして、破壊者であり最後のスカイウォーカーとして、その役割を果たすだろう。

    エピソード9では、一度死んだはずのスノークが強力な暗黒面のフォースそのものの存在となり、再び復活するのではないだろか?

    この暗黒面とカイロ・レンそしてレイは戦う。この戦いの中で、カイロ・レンはある役割のために、そのフォースとともにその身ともまた犠牲になるかもしれない。

 その役割とは、すなわち、暗黒面のフォースと光明面のフォースとの再合致を果たすことである。そのために、カイロ・レンは、最後に光明面へ転向し、そのフォースを解き放つ。カイロ・レンとレイは、彼らが併せ持つ光明面の力で、スノークが持っていた暗黒面のフォースを調和させ、フォースは再びバランスを取り戻すだろう。

救済者レイ

   レイは「選ばれし者」だ。つまり、彼女は救済者である。

 レイは強いフォースを持っている。だが、レイはそのフォースを何のために使うのか?『最後のジェダイ』の終わりの時点では、彼女はまだその目的を見つけていない。

    私は、エピソード9ではレイがフォースにより傷を癒したり、治癒力を発揮したり、新しい力を身につけるのではないか、と思うのだ。そして、カイロ・レンが犠牲になった時、レイはその力で彼を救うに違いない。

    だが、カイロ・レンとレイにはもはやフォースの意思が宿ることはない。レイもまた覚醒した強大なフォースの力を失い、普通の女の子に戻るのではないだろうか?

    こうして、ベン・ソロはレイと結ばれて、二人は新しい秩序を作るだろう。

    新秩序は、「選ばれし者」アナキンから始まったスカイウォーカー王朝ではない。スカイウォーカーはその役目を終えた。シス、ジェダイスノーク、そして役割が終わったスカイウォーカーそのものも含めたカイロ・レンがいう古いものの破壊である。

    新秩序は、レイが光と闇が合致した真のバランスしたフォースの守護者、全銀河の精神的支えとなったレイ王朝というべきものだ。しかし、これはジェダイやシスといったかつてのフォースの支配者が頂点に君臨する秩序とは異なるのではないだろうか。

    こうして、レイは「選ばれし者」そして創造者としての役割を果たし、カイロ・レンは最後のスカイウォーカー、破壊者としての役割を果たす。

   そして、普通の男の子、女の子となったカイロ・レンとレイの二人は、これまで持っていたフォースによる不思議なつながりではなく、二人の間に芽生えた愛によって、二人は結ばれるかもしれない。

スカイウォーカー物語の最終章

ハン、ルーク、レイアそして・・・

   愛によって闇から愛する者を救済する話は、すでにエピソード6でルークが先例を示している。この時は、息子が父を救う話だった。だから、アナキンを救ったのは親子の愛だ。

    だが、父であるハンは、残念ながら息子を救えなかった。また叔父であるルークもまた甥を救えなかった。

    しかし、レイはカイロを救うのだ。ここで描かれるのは親子という縦につながり継承される親子愛でなく、横につながる生命を生み出し世代を紡ぐ愛である。

    まさしく、ルークはこの家族愛によりフォースにバランスをもたらすことが出来ることを初めて示した存在だ。それが彼の目的だった。だから、カイロ・レンにも贖罪の道を残した。

    最後のジェダイでは、カイロ・レンを簡単には救えないと言っていたルークだが、エピソード9ではレイだけがそれを成し遂げられることを悟り、レイにそのことを説くかもしれない。

    『フォースの覚醒』はハン・ソロ、『最後のジェダイ』はルーク・スカイウォーカーの話であった。だから、エピソード9は少なからずレイアの話になる。少なくともキャリー・フィッシャーが生きていたらそのはずだった。

 だから、どのくらいレイアの物語が焦点になるかはわからないが、エピソード9においてレイアの母性的側面が強調されることは十分にあり得るだろう。

    すなわち、フォースと一体となったレイアは、レイの母親のごとく、レイと新しい銀河の秩序を見守り続けるに違いない。

    なぜなら、レイアはスカイウォーカーの血を引くものであり、ベン・ソロの母親であり、姫であり、そして、新三部作ではレイア将軍となり共和国再建のためのレジスタンスを率いていたのが彼女だ。

    だから、これによって、レイアは「レイが創造する新秩序の母」ともなるのだ。

レイは家族とともに・・・

    エピソード7から9までの新三部作は、レイが家族を探す旅だった。

    だから、完結編のエピソード9で、レイは遂に家族を手に入れるだろうと思うのだ。血のつながりはない。だが、レイの家族とはベン・ソロ、レイア、ルーク、そしてハン・ソロだ。

   ハン、ルーク、レイアが成し遂げられなかったカイロ・レンの救済をレイが成し遂げる。こうして、レイはスカイウォーカー家の家族に迎えられることになる。

    スカイウォーカー家は、フォースに調和をもたらした家系としての目的を果たした。こうして、スカイウォーカー家はアナキン・スカイウォーカーが生まれる前の普通の家族に戻り、エピソード1から9までにまたがったスカイウォーカー家の大河物語は完結する。

お前がジャクーで待っている者、彼らはもう戻ってこない。だが、戻ってこられる者もいる。

   レイの両親は亡くなっている。だから、戻ってこれない。マズが『フォースの覚醒』で預言した戻ってこられる者とは、ベン・ソロでありルークであった。

    だから、本当の家族の代わりにレイのために戻ってくる者たちはスカイウォーカー家の者たちだ。

    レイは新秩序を作りあげた創造者であり王となる存在だが、その一方で、スカイウォーカー家が普通の家族になることで、レイもまた普通の女の子として彼らに迎えられるのではないだろうか。

   これはレイにとって覚醒したフォースよりも大切なものに違いない。だから、レイはフォースを扱えるというジェダイにもシスにもなれるという特殊な力を捨て、彼女が望んだ家族を持つ。 

    こうして、新三部作は、スカイウォーカー家の大河物語であり、レイの家族探しの物語であり、光と闇の邂逅であり、家族の愛の物語として完結するのではないだろうか。

まとめ

 さて、だいぶ長くなってしまいましたが、今回は筆者が勝手に想像、妄想、予想したエピソード9のあらすじを書いてみました。当然、根拠薄弱は部分はあるとは思いますが、なにせ情報がまだまだ少ないのでその点はご容赦頂ければと思います。

 ただ、私としてはカイロ・レンとレイが結ばれるエンディングというのは非常にあり得ると思っています。

 なぜなら、『フォースの覚醒』の時点から、カイロ・レンとレイの間にある特別な繋がりはすでに描かれており、最近デイジー・リドリーが明かしたように、エピソード8と9の初稿もJ・J・エイブラムスが書いていたことを考えると、J・J・エイブラムスは、当初からカイロ・レンとレイの物語を、まさしく王子と姫の物語として王道ファンタジーロマンスにしようとしていたのではないかと思えるからなのです。

 そして、これはもう一つの視点でも十分にあり得ると思います。結論ありきの議論ではありますが、なぜなら、カイロ・レンことベン・ソロがレイと結ばれるとなれば、レイはスカイウォーカー家族の一員になるということを意味し、これによってカイロ・レンが懺悔し転向すれば、きれいにスカイウォーカー家の物語として新三部作が完結するからなのです。

 エピソード9の脚本はすでに完成し、撮影が7月末(当初6月という話であったが、どうやら1月延びたようだ)から開始されるようですので、今後、エピソード9関連の情報も少しづつ出てくると思います。

 このブログでは、最新情報が出てくるたびにエピソード9の考察も引き続きしていこうと思います。情報によっては、ここで書いたあらすじを補完するものかもしれませんし、逆に完全否定するものも出てくるでしょう。

 しかし、その度に最新情報を取り込んだあらすじの考察と予想はこれからもしっかり書こうと思いますので、引き続き皆様のご愛顧のほど何卒宜しくお願い致します。