スター・ウォーズ新三部作はいよいよその完結編となるエピソード9に関して、ディズニーの公式サイトより撮影開始に向けての公式発表がありました。撮影開始は8月1日から英国のパインウッド・スタジオで始まるとのことです。そして気になる出演者と製作スタッフの一覧も発表になりました。
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エピソード8からの主要キャスト
ディズニーのスター・ウォーズ公式サイトより撮影開始にあたって、出演者の公式発表があった(Star Wars: Episode IX Cast Announced | StarWars.com)。スター・ウォーズ新三部作の完結編となるエピソード9で登場するエピソード8『最後のジェダイ』から引き続きの登場となる主要キャストは以下の通りだ。
- デイジー・リドリー
- アダム・ドライバー
- ジョン・ボイエガ
- オスカー・アイザック
- ルピタ・ニョンゴ
- ドーナル・グリーソン
- ケリー・マリー・トラン
- ヨーナス・スオタモ
新キャストは新人からベテランまで
ナオミ・アッキー
続いて新キャストだが、ナオミ・アッキーの名前がある。初耳なので調べてみたが、どうやらこれまでイギリスのテレビ番組に出演していた1992年生まれのイギリス人女優で、当然、スター・ウォーズには始めて出演する。2017年のBIFA(英国インディペンデント映画賞)で新人賞をとっている注目の若手女優。
以前紹介した記事(『スター・ウォーズ/エピソード9』~新キャラクターのキャスティングに関する最新情報~【ネタバレ】 - StarWalker’s diary)で書いたように、エピソード9には、「18歳から26歳までのアフリカン・アメリカンの女性」で「リーダーであり、問題解決に優れ、ユーモアのセンスと強い意志を持つ」「人々を魅了する性格をもち、安心感を与える」人物として「カロ(Caro)」という名前のキャラクターが登場することがわかっており、ナオミ・アッキーが演じるのはカロ(Caro)とみて間違いないだろう。
リチャード・E・グラント
そして、もう一人新しくキャスティングされたのが、イギリスのベテラン俳優であるリチャード・E・グラントだ。新三部作では『ゲーム・オブ・スローンズ』のキャスティングを担当していたニナ・ゴールドが、同様にキャスティングを担当していることから、『ゲーム・オブ・スローンズ』の俳優陣が多数出演しているが、リチャード・E・グラントもその一人。『ゲーム・オブ・スローンズ』のシーズン6に出演している。
以前紹介した記事(『スター・ウォーズ/エピソード9』~新キャラクターのキャスティングに関する最新情報~【ネタバレ】 - StarWalker’s diary)では「ザンダー(Zander)」いう優れた問題解決と分析力を持った粘り強い性格の持ち主の30歳から40歳の白人男性というキャラクターの登場が噂されていたが、どうやらこのベテラン俳優のリチャード・E・グラントがそれにあたりそうだ。
ただし、年齢的には30歳から40歳という設定からはかなり上なので、このあたりは事前情報から設定が変わったものと推測する。
ケリー・ラッセル
そして、以前から噂のあったケリー・ラッセルも名前がはいり出演することが公式に発表された。ケリー・ラッセルについては、今月初めに米国のエンターテイメント雑誌であるバラエティ紙が、エピソード9への出演を報じていた(‘Star Wars: Episode IX’ Taps Keri Russell – Variety)が、これで確認されたことになる。
ケリー・ラッセルは、こちらの記事(『スター・ウォーズ/エピソード9』~ケリー・ラッセルとビリー・ディー・ウィリアムズが出演か?~【ネタバレ】 - StarWalker’s diary)で紹介した通り、おそらく「マラ(Mara)」役で登場することになるだろう。このマラ(Mara)に関しては、多くのアクションをこなす役どころであり、アダム・ドライバーやデイジー・リドリーとの絡みが多いキャラクターのようで、新しいキャストのなかでは一番注目が高まる。
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オールド・ファンに嬉しい再登場キャスト
ビリー・ディー・ウィリアムズ
旧三部作で、ランド・カルリジアンを演じたビリー・ディー・ウィリアムズがエピソード9で戻ってくることも公式に発表された。公式発表にも、きちんと「ビリー・ディー・ウィリアムズがランド・カルリジアンとして再出演する」とあり、ランド・カルリジアンがエピソード9で登場することも正式に確認されたことになる。
ビリー・ディー・ウィリアムズとランド・カルリジアンについては、こちらの記事(『スター・ウォーズ/エピソード9』~ケリー・ラッセルとビリー・ディー・ウィリアムズが出演か?~【ネタバレ】 - StarWalker’s diary)に以前書いた通りなのでここでは割愛する。
アンソニー・ダニエルズ
そして、アンソニー・ダニエルズは再びC-3PОとして登場する。こうして、アンソニー・ダニエルズは、スター・ウォーズでエピソード1から9まで全ての映画に出演することになる。
マーク・ハミルの帰還!
そして、一番話題になるだろう知らせが、ルーク・スカイウォーカー役のマーク・ハミルだ。彼もまたエピソード9に再登場する。
『最後のジェダイ』でフォースと一体化したルーク・スカイウォーカー。これまでも、マーク・ハミルの再登場の噂はずっとあり、ハミル自身も思わせぶりなツイッター投稿をしていて、ファンの間ではそわそわしていたところだが、これでひとまず、登場するの?しないの?という疑問は片付き、公開までファンの心中がくすぶることはなくなったわけだ。
さて、ルークが登場するとなると、ほとんどおそらくは、フォースの霊体として登場する可能性が高い。気になるのは登場する頻度だが、出演者として名前が発表された以上、『最後のジェダイ』でのヨーダの登場のようなワンシーンとかクライマックスだけに登場するような形ではなく、それなりのスクリーン時間があるものと期待できる。
『ジェダイの帰還』でオビ=ワンがルークに対してしたように、今回も様々な場面でレイに対して指導したり、あるいはカイロ・レンを指南するような役どころとして登場するのだろう。
いずれにせよ、マーク・ハミルの再登場、ジェダイの帰還を素直に喜びたい。
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キャリー・フィッシャー
そして、最後に、今回のマーク・ハミルの再登場と並んで、驚きの発表は、キャリー・フィッシャーが再登場するということ。キャリー・フィッシャーは『最後のジェダイ』の撮影後にすでに故人となってしまったため、再撮影は当然ない。
発表によると、レイアの登場シーンは『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の未公開映像を使って再現されるとのことで、これについては、公式サイトでも以下のようにJ・J・エイブラムス監督のコメントをつけて発表している。
Finding a truly satisfying conclusion to the Skywalker saga without her eluded us. We were never going to recast, or use a CG character. With the support and blessing from her daughter, Billie, we have found a way to honor Carrie’s legacy and role as Leia in Episode IX by using unseen footage we shot together in Episode VII.
彼女(キャリー・フィッシャー)なしにスカイウォーカー家の物語に真の満足すべき結論を見出すことはできなかった。キャストを変えることやCGを使うことはしない。彼女の娘のビリー(ビリー・ラード)の支えと賛同があって、エピソード9では、エピソード7(『フォースの覚醒』)で撮影した未使用映像を使うことで、キャリーの残したもの、そしてレイアの役を称える方法を見つけることが出来た。
以前、キャスリーン・ケネディは、エピソード9でキャリー・フィッシャーは登場しない、または『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』で行ったようなCG映像による復活には否定的な意見を述べており、レイアは登場しないものと考えられていたが、やはり、製作陣はレイアなしで物語を終わらすことができないと結論づけたようだ。
一時期は、『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』でイギリスの元首相、サッチャーや、『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』でワシントン・ポスト紙の新聞経営者であるキャサリン・グラハムなど戦う女性を演じているメリル・ストリープが、キャリー・フィッシャーに代わってレイア役を演じるという噂もあった。
しかしながら、キャストの変更やCGを使用することなく、レイアを再びスクリーンに登場させるという方法を真摯に考えてくれた製作陣のこの決断は称賛したいと思う。
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製作陣
さて、出演者に比べて少し目立ちにくいが、製作スタッフの顔ぶれも今回発表された。以下順番に見ていく。
- 音楽:ジョン・ウィリアムズ
- 製作:キャスリーン・ケネディ、J・J・エイブラムス、ミッシェル・レワン
- 製作総指揮:カラム・グリーン、ジェイソン・マクガトリン
- 共同プロダクション・デザイナー:リック・カーター、ケヴィン・ジェンキンス
- 撮影:ダニエル・ミンデル
- 編集:メリアン・ブランドン、ステファン・グルーべ
- 衣装デザイン:マイケル・カプラン
- クリーチャーとドロイド特殊効果:ニール・スキャンラン
- 視覚効果(VFX):ロジャー・ガイエット
- 助監督:トミー・ゴームリー
- 第二班監督:ビクトリア・マホーニー
基本的には、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』と同じで、J・J・エイブラムス監督が一緒に仕事をしてきた顔ぶれとなってますが、いくつかの部分で変更が見られます。
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』と変わったメンバーはまず編集。メリアン・ブランドンは『フォースの覚醒』と同じですが、J・J・エイブラムスとスター・トレック・シリーズでも編集をしていたメアリー・ジョー・マーキーに変わり、ステファン・グルーべが編集に加わる。ステファン・グルーべは、『フォースの覚醒』でレジスタンスのパイロットのヨロー・ジフ役を演じていたが、今回は本業の編集で製作に携わるようだ。
製作総指揮には『パシフィック・リム』のカラム・グリーンが新しく加わるほか、『フォースの覚醒』でも一応製作として加わっていたミッシェル・レワンが、キャスリーン・ケネディ、J・J・エイブラムスと肩を並べてクレジットされる。
『フォースの覚醒』『最後のジェダイ』で美術監督(アートディレクター)であったケヴィン・ジェンキンスが、共同プロダクション・デザイナーとして、スティーヴン・スピルバーグそしてロバート・ゼメキスの作品を手掛けてきた大ベテランのリック・カーターと並んで抜擢ということになった。
こうみてみると、『フォースの覚醒』で活躍していた若手の製作スタッフが一つ上の役職で起用されており、これまでJ・J・エイブラムスと一緒に仕事をしてきたベテランメンバを置きながらも、完全に脇を自分の右腕左腕で固めていた『フォースの覚醒』の陣容とは少し違い、今後のスター・ウォーズ・シリーズを担っていく上で注目が高まる若手への世代交代という側面も見て取れる。
まとめ
いよいよ公式に撮影開始も発表されたエピソード9。撮影が開始されると、これまで以上に詳細な情報も出てくることでしょう。公開は2019年12月ですが、1年半しかないことを考えるとあっという間ですね。今後とも、エピソード9関連の情報は引き続き取り上げていきますので、今後ともよろしくお願いいたします。