StarWalker’s diary

映画スター・ウォーズに関する独自の考察、謎解き、分析、最新作のストーリー予想、最新情報を発信するブログ

『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』・ミレニアム・ファルコン号、新デザインの秘密【ネタバレ】

    スター・ウォーズ映画最新作である『ハン・ソロスター・ウォーズ・ストーリー』。アメリカでの公開が5月25日(日本公開は6月29日)に迫り遂に100日をきりました。予告編を始め色々とメディアでの取り上げも徐々に増えていきそうです。

   今回は、ハン・ソロを語るうえでは欠かせないミレニアム・ファルコン号について、新しくわかってきた情報をまとめます。

《本記事は、映画『ハン・ソロ』に関するネタバレを含みます

 

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初期のコンセプトアートに近いデザイン

  本作では、ハン・ソロを語るうえでは欠かせないミレニアム・ファルコン号が再登場する。まだハンの所有となる前のファルコン号の外観は、すでに予告編でも登場しているように、旧三部作以降に登場するものと異なっている。

 予告編の公開をうけ、Entertainment Weekly紙などでも映画『ハン・ソロ』の話題が取り上げられる中で、この新(旧)デザインのミレニアム・ファルコン号の詳細が少しづつ語られてきた。

 先週公開された『The Star Wars Show』の中で、今回登場するミレニアム・ファルコン号が、実は、旧三部作の世界観を作るうえで多大な貢献をしたラルフ・マクウォーリー氏の初期のコンセプトアートに近いものであることが明かされている。

 確かに見てみると、全体的に凹凸のないシャープなデザイン、スカイブルー調のカラーリングは初期のデザインと同じである。

 また個々の細かな点を見てみると、左舷上面についている外観上の大きな特徴であるレクテナのデザインが、旧作に登場したような大きな台座はなく、装甲に直接レクテナが接続されている形で、まっすぐ上を向いているところは、今作で登場するファルコン号と同じだ。

 また、これもお馴染みの上下にある砲塔だが、お馴染みの二連の砲身でなく、砲身が一つだけのデザインもコンセプトアート通りだ。

 

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1976年当時『スター・ウォーズ』製作時にラルフ・マクウォーリーによって描かれたコンセプトアート。今回の登場すファルコン号のデザインはこの初期のデザインに近い。

装甲板とマンディブル

 また、映画の公開に合わせて登場する新商品からも新しい情報がわかってきた。今回、ハズブロ社が売り出す『ハン・ソロ』関連の新商品の写真がEntertainment Weekly紙(First Look at Hasbro's new toys for Solo: A Star Wars Story)に公開されたが、ハズブロ社が売り出すミレニアム・ファルコン号が興味深い。

 まずは、ファルコン号の装甲版が脱着可能になっていることで、そして装甲版を取り外すと、お馴染みのファルコン号の姿が現れるようになっている。

 旧作のミレニアム・ファルコン号は、穴メカとか配管がむき出しになっているが、この玩具からもわかるように、それは本来の装甲版を取り外した姿であることがわかる。

  また、前方に突き出したマンディブル部分も、今回デザインが変わっている特徴の一つ。お馴染みのファルコン号は、左右に別れたマンディブルを持っていたが、今回のファルコン号では、前方に突き出したより長いマンディブルがあるだけで、上辺がほとんどない台形で、三角形に近い形をしている。

 ハズブロ社の玩具だと、このマンディブルの先頭、三角形の頂点の部分が、脱着可能になっていて、これを取り外すと、お馴染みの左右二つに別れたマンディブルになるようになっている。 

 

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ハズブロ社が商品化したファルコン号のマンディブル部分は着脱可能なデザイン

 この脱着可能なセクションが何を意味するのかは不明ながら、ファルコン号が貨物船であることを考えれば、何か貨物輸送のためのものであることは十分考えられる。

 玩具だけのためのデザインという可能性もあるが、もしかすると、映画の劇中でこの着脱可能なマンディブルの機能が描かれるような場面が登場するかもしれない。

デザイン変更の理由

 また、Entertainment Weekly紙(Star Wars: Why the Millennium Falcon looks different in Solo | EW.com)では、このファルコン号のデザインの変更の理由について、ジョー・カスダンが語っている。

One of the things Larry and I had talked about was the Falcon should always reflect the personality of its captain.

ラリーと私の中ででた話の一つが、ファルコン号はいつも所有者の性格を反映するものだということでした。

 また、ハン・ソロ役のアルデン・エーレンライクも以下のように語っていて、ハンがファルコン号を使うようになってからは、単に輸送船としてだけでなく快適さを求めたランドの時と違い、密輸業のためのカモフラージュとして、ガラクタに見せかけたが理にかなっていたから、という理由を語っている。

It’s safer in the galaxy to fly something that looks like a piece of junk. People underestimate you — especially if you’re up to no good.

ガラクタのような船を飛ばすことが銀河ではより安全なんだ。みんな油断するからね。特に悪だくみをするときは。

Kinda like how you’re more likely to get pulled over if you’re driving a Lamborghini.

ランボルギーニ(独特のデザインで有名なイタリアの自動車ブランド)に乗ってる方が、よく警察にも捉まるみたいなものさ。

  映画『ハン・ソロ』の中で、この綺麗でスタイリッシュなファルコン号が、どのようにしてお馴染みのガラクタ船の風貌に変化するのかについて、どこまで描かれるかは不明ながら、デザインの変更には、所有者の変化や船の目的に応じた理由が考えられていることがわかる。

  

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ファルコン号の歴史はもっと長い?

 今回、新品同様なデザインで登場するミレニアム・ファルコン号だが、Entertainment Weekly紙(Star Wars: Why the Millennium Falcon looks different in Solo | EW.com)のジョー・カスダンのインタビューではより面白いことが書かれている。

 それは「映画に登場する時点で、すでにファルコン号は長い間使われてきている」ということ。そして、ファルコン号は「何十年も存在していて、オリジナルのデザインから改造されてきている」ということだそうだ。

 よく考えてみれば、ランド・カルリジアン自身もファルコン号を乗り回してきたに違いなく、ファルコン号はオーナーを変えてきているわけだから、当然かもしれない。 

まとめ

    『スター・ウォーズ』そしてハン・ソロを語るうえで欠かせない存在であるミレニアム・ファルコン号。もはや、一つの人格を持ったキャラクターと言ってもいい。ここまでの長いファルコン号の戦歴を考えたら、個人的には、ファルコン号がランドのものであった時代、そしてさらに遡って、ミレニアム・ファルコン号の誕生から、所有者を変えて修羅場をかいくぐってきた歴史を綴ったスピンオフ作品があってもいいくらいだ。ディズニーはこれからも『スター・ウォーズ』を作り続けるつもりなのは当然だが、こういった企画をやってくれるなら、ぜひ見てみたいと思ってしまいます。