StarWalker’s diary

映画スター・ウォーズに関する独自の考察、謎解き、分析、最新作のストーリー予想、最新情報を発信するブログ

『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』・仮面の敵役と新エイリアンキャラの名前が判明【ネタバレ】

 米国で5月25日に公開予定の『スター・ウォーズ』シリーズ最新作である『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』。予告編公開直後の盛り上がりから、少し最新情報のリークも少なくおとなしくなった感がありますが、ちらほらと新しい情報がリークしています。この度、新しく判明したキャラクターの名前について少し考えてみました。

《本記事は、映画『ハン・ソロ』に関するネタバレを含みます》

f:id:StarWalker:20180128021709p:plain


  

 リオ・デュラント

 『ハン・ソロ』の予告編を見た方は、すでにご存知だろうが、本作には、一見マズ・カナタを思い起こさせる小柄な4本手のエイリアン種族のキャラクターが登場することがわかっている。予告編公開時少し話題になっていたが、その名前は不明だった。

 

f:id:StarWalker:20180208005346p:plain

 

 すでに少し古い情報だが、2月の中頃にエンターテインメント・ウィークリー紙(Meet the Solo: A Star Wars Story alien voiced by Jon Favreau | EW.com)が明らかにしたように、『アイアンマン』シリーズで有名な映画監督のジョン・ファヴローが、このエイリアンキャラクターの声の出演を担当していることが明らかになっている。

 もともと、ロン・ハワード監督が、自身のツイッターの中で、彼がエイリアンの声を担当していることを明らかにしていたが、それに対してジョン・ファヴローが自身のツイッターで本キャラクターの映像をツイートしたことで認めた形になった。 

 そして、今回、なんとFunkoのリーク情報('Solo: A Star Wars Story': Funko Leak Reveals Jon Favreau's Character Name)から、このキャラクターの名前が明らかになった。それによると、この4本手のエイリアンは「リオ・デュラント(Rio Durant)」というそうだ。

 このデュラントという名前は多くはないが、わりと一般的な苗字なので、エイリアンの名前としては少し意外な感じを受ける。名前の由来などについての詳細は不明だが、ファースト・ネームの方の、リオというのは、「リオ・グランデ」などの言葉にもあるように、スペイン語に語源をもつ「川」を意味する言葉で、男性の名前に一般的だ。

 マズは女性キャラクターだったが、ジョン・ファヴローが声優を務めていることや、このキャラクターの名前から考えても、このエイリアンは男ということだろう。 

謎の仮面の敵役は?

 本作でハンの敵役として登場するこの仮面をつけたキャラクター。同じFunkoのリーク情報から、どうやら彼の名前は「エンフィス・ネスト(Enfys Nest)」というらしい。

    これ自体は3月初めに既に明らかになっており、既にご存知の方もいるだろう。だが、この名前が実に興味深い。

    エンフィスという名前は、ウェールズ語で「虹」の意味だ。ネストは「巣」であり、また悪党の一味という意味にもなり、すなわち彼の名前は「虹の巣」ということになるのだが、エンフィス(Enfys)というのは、どちらかというと女性の名前により相応しい響きだ。実際に、エンフィスという名前の著名人は女性が多い。

 となると、実は、このキャラクターはいかにも男性っぽいのだが、女性キャラクターということは十分あり得るのではないか?つまり、キャプテン・ファズマのような女戦士という可能性だ。

 ハン、チューバッカ、ランド、ドライデン・ヴォス、ベケットと男性陣が多い中、キラ、ヴァルと女性も少なからず登場する本作だが、男女比を考えると、エンフィス・ネストは、『ハン・ソロ』版キャプテン・ファズマとして考えられていることは十分に考えられる。 

 また、ウェールズ語というのは、イングランドウェールズを併合して、英語が公用語となって以降、話者数が激減している少数言語なのだが、このキャラクターの名前がウェールズ語というのも興味深い。

 私は、以前の記事で、『ハン・ソロ』が宇宙版西部劇になるという関係者の話と、予告編におけるこのキャラクターのビジュアルデザインから、この仮面のキャラクターはアメリカ先住民のインディアンのような少数部族をモデルにしたキャラクターではないか?と推測していた。

 今回、このキャラクターの名前が、ウェールズ語に由来すると聞いて、この推測も当たらずも遠からずなのではないか?という気がしている。

 

《2018/7/9・追記

本記事公開時は、Enfysの読み方をウェールズ語の発音(En-Vis)に従って「エンヴィス」の表記にしていましたが、映画も公開され日本語表記は「エンフィス」とされているので記事内の「エンヴィス」は「エンフィス」に修正しました。

 

f:id:StarWalker:20180208005405p:plain

 

モロクとの関係は?

 また、本作には、「モロク」と呼ばれる同じような仮面のキャラクターが登場することがわかっており、彼は、ハン・ソロとスピーダーチェイスをする敵役だ(New Han Solo LEGO Star Wars 2018 Sets Leaked and Revealed! | Geek Culture)。

 こちらの、モロクというのは、その名前は古代中東の神の名前で、「王」の意味に由来しており、さらに特徴的なのは、史実としては、そのモロクという神は、古代ヘブライにあって崇拝のためにかつて人身供犠が行われていたということだ。

 このように、モロクとエンフィス・ネストという謎めいた仮面のキャラクターが少なくとも2人登場し、そして、モロクは、若きハン・ソロとキラとスピーダーチェイスを繰り広げ、エンフィス・ネストは、ハン・ソロそしてベケットと対決する。

 実際に、予告編公開前後から、両者の名前は混合され、エンフィス・ネスト=モロクとされた情報も多かった。

 そこで、ここからは、私の推測になるが、この仮面のキャラクター2人は、互いに本当に無関係なのだろうか?

 私はこのスピーダーチェイスのシーンは、予告編を見る限り、キラとハンの姿が劇中の他のシーン登場する姿より、より若い感じがすることから、このスピーダーチェイスのシーンは映画で描かれるハン・ソロの物語でも、より若いころのエピソードとして描かれるのではないかと予想している。

 なので、ひょっとすると、モロクとエンフィス・ネストは同じキャラクターで、モロクは、エンフィス・ネストの若いころの姿ということもありえるのではないか?

 ハン・ソロとの若いころの因縁が巡って、エンフィス・ネストは再びハンと戦うということかもしれない。

 また、あくまで、古代ヘブライの神としてのモロクは男性神である。そのことまで考えると、女性のような名前を持つエンフィス・ネストとは、やはり別のキャラクターということも当然ある。

 そうなると、例えば、エンフィス・ネストという名前から推測するに、このキャラクターが惑星コレリアに住む少数部族であり、モロクもまたそのような部族の仲間ということかもしれない。だが、モロクという名前からして、ただの部族の仲間というよりは、そういう部族の酋長的なキャラクターのほうが名前的に相応しい気がする。

 なので、惑星コレリアには、エンフィス・ネストのようなキャラクターを酋長とする少数部族の集団が住んでおり、例えばだが、「モロク」というのがこの部族の酋長の称号であって、スピーダーチェイスをしていたモロク=過去の「モロク」で、エンフィス・ネスト=今の「モロク」だというような関係であることも考えられないか? とも思う。

   というわけで、まだまだ色々な可能性が考えられるが、少なくとも私は、モロクとエンフィス・ネストの二人には、何かしらの関係があるのではないか?と思っているというのが今のところの感想だ。

 

f:id:StarWalker:20180318221651j:plain