StarWalker’s diary

映画スター・ウォーズに関する独自の考察、謎解き、分析、最新作のストーリー予想、最新情報を発信するブログ

Lake Starwalker:My Star Wars Story /Episode II エンドア・エクスプレスの思い出

    『スター・ウォーズ』という映画は私の人生を通して、常に傍にありました。スター・ウォーズとの出会いから今に至るまでの『私のスター・ウォーズ・ストーリー』の第2話。スターウォーカーはどんな風にスター・ウォーズと一緒に人生を歩んできたのか、自分がスター・ウォーズを愛する原点はどこにあったのかを振り返りながら書いていこうと思います。

 

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エンドア・エクスプレス

    スター・ウォーズに登場する世界は、当時の私にとっては不思議な世界だった。『スター・ウォーズ/新たなる希望』を何度も見ていた私は、この物語が映画であることを知りつつも、どこかで本当に「遠い昔」に起きた話を語っているように思えた。そもそも、遠い昔とはどういうことか?ロボットも宇宙船も出てくるのに、描かれた世界はどことなく古めかしい。

    私は、その世界がもちろん映画の中の創造された世界であることを、なんとくわかっていながら、実はそんな世界が何処かに実在する、あるいは、冒頭に登場する字幕の言葉通り、かつて遥か昔にそんな世界が存在したのではないかと空想、当時の気持ちとしてはあるいは信仰していたに違いない。

    だから、スター・ツアーズは、スター・ウォーズの世界に魅了されていた私にとっては夢のようなアトラクションだった。

    恥ずかしい話だが、小学校低学年の頃は、私はスター・ツアーズは本当に宇宙旅行に行けるものと半分信じていた。なにせディズニーランドで閉園時間になると夜空に飛行機の光が飛んでいるのを見て、あれはエンドアに行くスタースピーダーだと思っていたくらいだ。

   東京ディズニーランドスター・ツアーズは1989年にオープンした。私はすでに生まれていたが、年齢的にオープンする前のディズニーランドは当然ほとんど知らない。

   幼い頃は、東京ディズニーランドを特集したテレビ番組を録画したVHSがなぜか(親が録画していただけなのだが)あって、その録画番組をよく見ていた。番組名は、すっかり忘れてしまったが、当時、『花のあすか組!』『ゴジラvsビオランテ』などの出演で有名だった、東宝女優の小高恵美さんがスター・ツアーズをレポートしていた内容であったことを覚えている。(当時のテレビCMがあったので貼っておきます)

 

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   私の両親は、私が幼い頃からよくディズニーランドに連れて行ってくれた。だから、いつの間にか、自分でも知らないうちに、東京ディズニーランドに行く前には、スター・ウォーズを観てから行くという習慣ができた。そして、決して冷めない興奮と一緒に、スター・ツアーズデス・スターのトレンチランを楽しみ、反乱軍気取りで凱旋するアトラクションの演出に最後まで酔い痴れるのだ。

    だが、それ以上に、スター・ツアーズは私にとって重要だった。なにせ『ジェダイの復讐』の後、私が愛するドロイドの二人に何があったのかは、私には知らなければならないことだったのだから。きちんとスター・ツアーズで働いていてくれたことで、私は少なくとも東京ディズニーランドに行けば、彼らに会うことが出来ることがわかっただけでも安心したのである。

    さらに、スター・ツアーズは私にとって、すでに完成されてしまっている映画の物語の続きを想像するための材料を与えてくれた

   なぜ、映画で破壊されたデス・スターがまた登場するのか?あのスター・ツアーズでは、トレンチランの最後でターゲットを攻撃するが、映画のように大爆発はしないまま、スタースピーダーはライトスピードに飛んでいく。つまり、あの第三デス・スターはまだ破壊されていないのでは?ドロイド達はスター・ツアーズ社で働いているが、ルークは登場しない。ということはルークは二人を手放したのか?など。

   幼い頃の私は、その程度の想像だけで、十分に楽しめたし満足したものだった。最も最後の想像については、私を悲しくさせて考えるのを止めたが。ルークが二人のドロイドを手放すことは私には考えられなかったからだ。

   また、ライドに乗り終わった後の演出も好きだった。当時のスター・ツアーズは、降りてしばらく進み、アストロゾーンへ向かう空中廊下の手前に、R2がバゲッジクレームを模した積荷の管理作業をしているジオラマが設置されていた。また、スタースピーダーを降りて進む通路の壁には、スターウォーズに登場する惑星の情景を描いたイラストがポスター風に飾らせていて私は、そのまま真っ直ぐに出口に向かう人の波と無関係に、その絵を眺めて、出来ればいつまでもそこにいたい気持ちでいたものだった。

 

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コズミック・エンカウンター

  そして、スター・ツアーズに乗る時のもう一つの楽しみが「コズミック・エンカウンター」のお店でスター・ウォーズ・グッズを眺めることだった。 

    スター・ツアーズがオープンした時、アトラクションとは反対側の位置に「アストロ・ゾーン」が同時にオープンしている。今でも、ここには1階に「コズミック・エンカウンター」というお土産屋と、2階に「ソフト・ランディング」というソフトクリームの店、「パン・ギャラクティク・ピザ・ポート」というピザのレストランがある。

   当時、コズミック・エンカウンターは完全にスター・ウォーズのグッズ専門だった。ディズニーのルーカスフィルム買収と、新三部作が公開されるようになり、再びスター・ウォーズ・グッズが販売されるようになったが、当時は今のようにディズニー・キャラクターとコラボした可愛いデザインのグッズでなく、コアなファン層向けのマニアックなスター・ウォーズ・グッズが陳列してあったものだ。

    そのため、スター・ツアーズがオープンした直後は、それなりに盛況だったのもの、徐々に閑散としていき、特別編の公開前にいたるまで、スター・ウォーズの冬の時代には、ほとんど客足はなかったように静まり返ってしまっていたように思う。

   だが、私にとって、この「コズミック・エンカウンター」はディズニーランドへ行くもう一つの楽しみだったものだ。

    当時は、まだまだ国産のスター・ウォーズ関連グッズは少ない時代であったから、本国アメリカからの輸入グッズを扱う店自体が少なかった中で、この場所は私にとって、まさしく夢と魔法の店だった。英語で書かれたパッケージは、字が読めないだけに余計に中身に対する想像と好奇心を膨らませたものだった。

   このようにあらためて記事を書いて気づかされるが、ここでも私はCー3POのグッズに目がなかった。当時の私が気に入っていた玩具が、ハズブロ社が出しているスター・ウォーズ・マイクロマシーンズ・トランスフォーミング・セット。  

 

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   これは、キャラクターの顔や宇宙船の形の半開き型のケースで、中を開けるとスター・ウォーズの映画のワンシーンが再現されるミニチュアセットになっているもの。

    私は、コズミック・エンカウンターで、半端親に泣きついてCー3PO/モズ・アイズリー・カンティーナのセットを買ってもらい、ご満悦だった。当時、このスター・ウォーズ・マイクロマシーンズ・トランスフォーミング・セットは、他にもR2D2/ジャバの宮殿、ヨーダ/ダゴバ、ダース・ヴェイダークラウド・シティだったり様々なシリーズがあり、私の羨望の対象であり、誕生日にはこれ、クリスマスにはこれと、密かにいつか全て揃えてやろうと我儘な計画を練り、ニヤニヤワクワクする子供であった。時は1994年のことだ。

    当時のディズニーランドは、私にとっては、本当に夢と魔法の王国だった。残念ながら、今や、ディズニーランドは金とビジネスの帝国といった方が相応しくなってしまった感があるが、これは私が変わってしまったのか、ディズニーランドが変わってしまったのか、それともその両方なのか。

   そんな中でも、スター・ツアーズだけはアドベンチャー・コンティニューとして引き続き、子供の頃の夢と魔法を与え続けていることは本当に嬉しいことだと思う。

時代は『特別編』へ

 さて、当時幼かった私には、繰り返し見ていたこの『スター・ウォーズ』という作品が、実は世界的に人気な映画史に残るような映画作品であるという認識が全くなかった。何というか、暇さえあれば『スター・ウォーズ』を見ていた私にとって、これが映画作品であることすらも考えていなかったように思える。

 どう表現したらいいか、それはあくまで私の想像の中で繰り広げられる世界を拡張したところにあるものであり、『スター・ウォーズ』と向き合っている自分は、常に『スター・ウォーズ』とは1対1の世界にいた。これは、周囲の友人に『スター・ウォーズ』が好きな人がほとんどいなかったこともあったかもしれない。

 だが、ある時から私は、日常生活の中のふとした時にも『スター・ウォーズ』に出会うことが多くなった。家族で出かけた街中ではケンタッキーの店にスター・ウォーズのキャラクターボトルが売られ出し、テレビでも広告が流れるようになっていた。

    私は、当時全く知る由もなかったが、時は1997年。世間では『スター・ウォーズ/特別編』が公開されようとしていたのである。そして、私はスター・ウォーズが、実は世界映画史に残る大ヒット映画シリーズであることに気付かされていく。そして、それは、今まで無邪気にスター・ウォーズと自分と一対一な世界で楽しんでいたものに、少なからずある種の変化を与えたのだ。

(続く)