StarWalker’s diary

映画スター・ウォーズに関する独自の考察、謎解き、分析、最新作のストーリー予想、最新情報を発信するブログ

Lake Starwalker:My Star Wars Story /Episode IV Xウイング・アライアンスの思い出

スター・ウォーズ』という映画は私の人生を通して、常に傍にありました。スター・ウォーズとの出会いから今に至るまでの『私のスター・ウォーズ・ストーリー』の第4話。スターウォーカーはどんな風にスター・ウォーズと一緒に人生を歩んできたのか、自分がスター・ウォーズを愛する原点はどこにあったのかを振り返りながら書いていこうと思います。

 

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Xウィング・アライアンスとの出会い

私は幼いころからテレビゲームをあまりプレイしたことがない。私が小学生だったころ、すでにスーパーファミコンがこの世に登場していて、小学校ではクラスの友達はゲームに夢中になった。だが、私の家には、ファミコンスーパーファミコンゲームボーイもなかった。

これは、家庭の教育方針がそうだったというより、私自身がそもそもファミリーコンピューター系のゲームに興味を示さなかったからだが、そんなゲームをほとんどやらなで育った私が、唯一プレイしたものが、ルーカスアーツ社のPCゲームだった。

大部分の人にとっては説明不要かとは思うが、一応簡単に紹介しておきたい。ルーカスアーツ社は、ルーカスフィルムのゲーム部門として1982年に誕生し、その後、ルーカスフィルム社の再建にともない一つの法人となり、ルーカスフィルム映画作品である『スター・ウォーズ』『インディ・ジョーンズ』シリーズに関連するゲームを多数製作していたゲームメーカーである。

残念ながら、ルーカスフィルムのディズニーへの売却後、閉鎖されることになってしまったが、特に1990年は、パソコンの普及とともに、その全盛期をむかえ、ありとあらゆる様々なスター・ウォーズのゲームが作られていた。

さて、そのルーカスアーツ社のゲームの中で私が一番気に入っていたのが、1999年に発売されたスター・ウォーズ:Xウィング アライアンス(Star Wars: X-Wing Alliance)』だった。

これは、いわゆるシミュレーション系のゲームで、スター・ウォーズに登場する宇宙戦闘機に乗り、ドッグファイトを体験できるゲームで、ルーカスアーツ社がXウィングとして製作して以降、シリーズ化されたゲームの当時の最新作になる。

プレイヤーは銀河で運輸業を営む家族の主人公となり、最初は貨物船で荷物の運送を手伝ったりするが、途中から銀河内乱に巻き込まれ、帝国と対立していく中で反乱同盟軍に加わり帝国軍と戦っていく。

最後は、ミレニアム・ファルコンに乗り、エンドアの戦いに参加し、デス・スター攻撃に参戦するというもので、映画に描かれた戦況を体験しながら、クライマックスのデス・スター内部のトンネル・ランを経験できるという夢のようなストーリーである。 

おそらく、「スター・ウォーズ」に夢中になった多くの人が、デス・スターのトレンチ・ランのスピード感を体感したり、自分がXウィングを操縦するフライト・シミュレーションを夢見たに違いない。私も例外ではなかった。

当時、ほとんどゲームを知らなかった私は、このようなスター・ウォーズのゲームがあることも知らなかった。唯一スター・ウォーズを体感できる場所は、東京ディズニーランドの「スター・ツアーズ」しか知らなった私は、このゲームのパッケージを見た時、こんなゲームが世の中に存在するのかと衝撃を受けたのだ。ゲームを知らない中学生が、新しい世界を知ってしまった瞬間だったわけだ。

私は、なぜかロールプレイング系のゲームには興味を示さなかったが、こういったシミュレーション系のものが好きだった私は、当時は「マイクロソフトフライトシミュレータ 」が私の憧れのゲームソフトであった。

何がきっかけだったかは忘れたが、誕生日か何かの記念で、小遣いをもらった私は、当初「マイクロソフトフライトシミュレータ 」を物色しようと、新宿か池袋の、今は亡き家電量販店の「さくらや」に行った。だが、そこで私が見つけてしまったのが、この『スター・ウォーズ:Xウィング アライアンス(Star Wars: X-Wing Alliance)』だったのである。

一度このパッケージも目にしてしまった私には、もはや「マイクロソフトフライトシミュレータ 」はどうでもよくなってしまい即購入した。ボーイング747のジャンボジェットも操縦したいが、操縦できる夢をかなえてくれるのであれば、ミレニアム・ファルコン号そしてXウィング以上何を願おうというのだろうか。

こうして、私は自宅でスター・ウォーズ世界にどっぷりと浸かれる環境を手にすることができた。それ以来、私の中学高校時代は、このゲームをプレイすることに費やされていったのである。  

 

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このゲームは、私をスター・ウォーズ世界でどっぷりと楽しませてくれるには十分過ぎる出来だった。まずゲームのストーリーが非常に面白かった。プレーヤーは最初から反乱軍パイロットではなく、あくまで銀河で輸送業を営む家族の一員として登場し、反乱軍には傭兵のような立場で関わっていく。

反乱軍に加わるところが一つゲームストーリーの節目であるので、そこまではアクバー提督やルークなど映画でおなじみのキャラクターが登場してこない。ゲームをクリアして、ようやく反乱軍に加わったときに、おなじみのキャラクターが登場するわけだが、この辺りが、最初は外部の人間として登場する主人公の取り巻く環境と、スター・ウォーズというあくまで架空世界の外の現実世界にいるプレーヤーとしての自分の立場が、物語冒頭で重なる部分がある。

これに、当時中学生である私の空想、妄想力が加わり、ようやく反乱軍艦隊と合流し、アクバー提督の声を聞いたときは、銀河の平和のためアクバー提督のため、命を惜しまず戦う覚悟をした(笑)ものである。

また、拡張世界(EU)に登場するキャラクターやメカがカメオで登場する点もファンには嬉しい出来だし、何より映画で語られなかった『ジェダイの帰還』につながる物語を体験できる点が良かった。

これは、説明不要だろうが『ジェダイの帰還』の第二デス・スター攻撃では、おなじみの帝国軍のラムダ級シャトルが重要な役割を果たす。反乱軍は帝国軍のタイディリアム号を奪取して、これを使ってエンドアへ奇襲部隊を送り込む。このゲームでは、タイディリアム号を奪取するというミッションがきちんと用意されており、『ジェダイの帰還』の前日譚を体験できるのだ。

また、『ジェダイの帰還』では、反乱軍が既に第二デス・スターの設計図を入手しているところから物語が始まるが、このゲームでは、この第二デス・スターの設計図が反乱軍の手に渡ることになる物語も用意されている。他にも、ボサンのスパイを解放したり、第二デス・スターの建造を妨害するためのゲリラ戦など、『ジェダイの帰還』の前哨戦を体験できるのである。

このように、自らがプレーヤーとなって映画で語られてなかった物語をプレイできることの喜びはこれ以上にないほど嬉しいものだった。そして、そういった物語を体験していった後で、クライマックスではエンドアの戦いに参戦することになるので、ゲームの終わりに向けて、楽しみと興奮のボルテージが上がっていく経験は、このゲームならではかもしれない。

(続く)