スター・ウォーズ新三部作は、エピソード9の撮影が今月から開始しました。さて、新三部作の完結編となるエピソード9で、話題になっていることの一つがキャリー・フィッシャーの再登場についてですが、キャリー・フィッシャーの弟であるトッド・フィッシャー氏が、エンターテイメント・トゥナイト・カナダのインタビューの中で、エピソード9に向けた気持ちを語りました。
《!以後、『フォースの覚醒』『最後のジェダイ』のネタバレを含みます》
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『覚醒』の未使用映像「十分にある」
先日、キャリー・フィッシャーの弟であるトッド・フィッシャー氏が、エンターテイメント・トゥナイト・カナダのインタビューの中で、エピソード9に向けた気持ちを語った(Todd Fisher Opens Up About Carrie Fisher In ‘Star Wars: Episode IX’: ‘My Sister And Princess Leia Are The Same Thing’ | ETCanada.com)。
この中で彼は、姉のキャリーがレイアとして再び登場できないことの不安があったことを打ち明け、J・J・エイブラムス監督とディズニーに対して、新三部作の最後のエピソード9にレイアを登場させようと奮闘したことを明かした。
未使用映像の使用は、J・J・エイブラムスの考えだと思われたが、これによると、この実現には、むしろトッド・フィッシャー氏の強い働きかけがあったことを明らかにした。
My sister and Princess Leia are the same thing. And the idea of that story stopping and her not carrying forward is very disturbing to me.
姉とレイア姫は自分にとって切り離せないものです。彼女なしで物語を進めるということはかなり心を乱されました。
It is awesome that it worked out this way and, thanks to [director] J.J. Abrams, this is going to be very magical and important to us all.
このような形で実を結んだのは大変嬉しいですし、J・J・エイブラムスに感謝しています。我々全員にとって非常に魅力的で大切なものになると思います。
また、この登場シーンについてトッド・フィッシャー氏は「『フォースの覚醒』の時に撮影した映像で、次回作に織り込めるものは十分にある」と語っている。
レイアは「昨日撮影したように」戻ってくる
さて、ここで注目したいのは、前回紹介した同じくトッド・フィッシャー氏の発言とライアン・ジョンソン監督の発言についてだ(『スター・ウォーズ/エピソード9』~キャリー・フィッシャー再登場は『最後のジェダイ』未公開映像も~【ネタバレ】 - StarWalker’s diary)。
この中では、『最後のジェダイ』の映像は使用されることは明らかになったものの、その映像数はかなり少ないと予想され、今回『フォースの覚醒』の未使用映像について語ったのとはかなり対照的だ。
スター・ウォーズ公式サイトでも、ディズニーとルーカスフィルムは『フォースの覚醒』の未使用映像を使うことは明言したものの、『最後のジェダイ』については言及しておらず、やはり、エピソード9でのレイアの登場場面は、ほとんどが『フォースの覚醒』の未使用映像ということになるだろう。
そして、問題は、この登場シーンが物語に溶け込むのかどうか?という点だが、トッド・フィッシャー氏は「まるで昨日撮影したかのように物語に戻ってくる」そして「魔法のように魅力的」と言っており、この点はかなり期待できそうだ。
「簡単ではない」けど「物語を続けることた大切」
トッド・フィッシャー氏は、映画製作者にとって、未使用映像を使うことの難しさ、ましてやそれを良い物語に組み込むことは簡単ではないことを理解していることも明かし、さらに亡くなった家族を古い映像の中で見ることのつらさも語っているし、容易でないことであるとも認めながらも、彼女をスクリーンに戻し、(スター・ウォーズの)物語を続けさせることが大切なことだとも語っている。
キャリー・フィッシャーの娘(トッド・フィッシャーの姪にあたる)ビリー・ラード(新三部作でコニックス中尉として出演)がキャリーを代表し、未使用映像の使用を許可したことを語った。さらに、ビリー・ラードを含め家族全員にとってキャリー・フィッシャーのイメージを守りたいため、登場場面がどのようになるかを気にしていたようだが、どうやら彼が「大きな抱擁を持って喜びたい」と語るように満足のいくものらしい。
まとめ
今回、スター・ウォーズの公式サイトでは、未使用映像の使用については「ビリー・ラードの支えと恩恵」により実現したと表現されていたが、ビリー・ラードも当然ながら、弟であるトッド・フィッシャー氏の家族の死という辛い経験を乗り越えて、なおスター・ウォーズの物語をあるべき形で存続させたいという働きかけにより実現したものということがわかる。
故キャリー・フィッシャーの冥福を祈るとともに、レイアの再登場を実現してくれたトッド・フィッシャー氏そして娘のビリー・ラードに感謝しながら、エピソード9のレイアの再登場を楽しみに待ちたい。